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エクス・マキナのRのネタバレレビュー・内容・結末

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅でプライムで友人1人と鑑賞。

2016年のSF。

監督は「ジャッジ・ドレッド」のリブート版で脚本を務めたアレックス・ガーランド。

映画秘宝で町山さんが紹介していた時から気になっていてプライムで鑑賞。

なるほど、こういう感じか…。

有名IT企業ブルーブックで働くプログラマー、ケイレブ(ドーナル・グリーソン「ブルックリン」)はある日社内抽選で会社の社長であるネイサン(オスカー・アイザック「X-MEN アポカリプス」)の別荘に招待される権利を得る。広大な山岳地帯にある別荘に向かうとネイサンから彼が開発した人工知能のチューリング・テストをしてほしいと依頼されるという内容。

くしくも主演がドーナル・グリーソンとオスカー・アイザックという「スター・ウォーズ」コンビ。2人とも若手の演技派なだけあって、また今作でもガラッと様相を変えた演技が楽しめる。

特にオスカー・アイザックなんて、天才なんだろうけど、どこか人格的に欠落している感じがまた良い。

まぁ、でも今作の肝はやはり人工知能を搭載したガイノイドのエヴァ役のアリシア・ヴィキャンデル(「ジェイソン・ボーン」)だろう。

容姿から見ると、確かに顔以外は回路が透けたまさにロボットって感じなんだけど、ケイレブとのチューリング・テストの受け答えでは、無機質な中にも端々で見られる感情の機微がまさに「人間」そのものであり、そのケイレブとの関係性の中で徐々に好意をもち、意識を交わしていく様は良かった。

あと、終盤のフルヌードのシーンも自然な感じで演じていて、その覚悟たるや偉い。

物語自体も舞台がほぼネイサンの山荘という閉じた空間の中で、主要な登場人物もわずか4人というかなりシンプルな布陣なので、「AIが自意識を持つことができるのか」というちょっと難しくなるテーマに対しても、あまり置いてけぼりになる感じもなかった。

あと山荘内の近未来的で、それでいて洗練された空間の美術設定も見ていて飽きない。

まぁ、俺自身が持った本作の結論はAIの自意識どうこうっていう小難しい話よりも「ロボットでも女って怖え…」って単純な感想だったんですけどね…笑
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