ミミック

キャッツのミミックのレビュー・感想・評価

キャッツ(1998年製作の映画)
3.6
キャッツの舞台公演を映像的に見やすくするために、寄りのカットをいれたり細かくカット割りしたり、エフェクト処理を加えたりして再編集したもの。

月明かりに照らされた路地裏の路上で数十匹の猫たちが延々と自己紹介や自分語りを繰り返すという話だけを取り出したらずいぶん奇天烈な印象。

猫メイクと全身タイツから役者のからだのみで表現する猫っぽい優雅でしなやかな群舞と響き渡る歌声はまさに生で見てこそ迫力が得られるものなので、表情をアップにしたところでそれほど伝わるものはない、なんせ猫には表情がないので。細身でスラッとした体型の役者だとより猫らしさがハマる。

通常は歌やダンスをしながらストーリーを進めたりするが、この作品ではほんとにただただ踊るだけの場面が結構ある。劇場で見る分には楽しい時間だろうけど映像だとその魅力のすべてを伝えるのは難しい。

舞台転換がなく猫たちも舞台にいずっぱりなので、照明の効果でどれくらい空間に変化があるから映像からはわからないところ。

あと観客のリアクションが全く入って無かったのでライブ感が少なかった。
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