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マクファーランド 栄光への疾走のとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
アメリカの良心ケヴィン・コスナー×実話ドラマのニキ・カーロ

ウノ!ドス!トレス!マクファーランド!! グラウンド一周だ。走るのが唯一の希望なんだろ。人生は坂道だらけで平坦な道程じゃないから、予想外のことが起きるドラマだからこそ面白いって思える実話。そして、やがて地域の希望となって、結果的に人生も希望に乗る文武両道の大切さ。
ディアズ…ディアズ…ディアズ。引っ越してきたときはもちろんいい印象はない。(主人公が元いた場所やアメリカの大部分の住宅街など平均と比べたとき?)治安の悪さがあって、生徒たちも収獲人として働いている町。勉強などするな、目が悪くなる。畑仕事に教科書など要らん。誰もが夢を見てマクファーランドを去る、ここには夢がないから。経済的に安定して、安全な地域で子育てする夢。私の安全を理由にはしないで、こんなに居心地いい町は初めて。
アメリカの良心ケヴィン・コスナーおじさん、今回はスーツモードじゃなく労働者サイドのモード。妻役は安定のマリア・ベロ。メガホンを取ったのはニキ・カーロ。他にも心温まる作品から社会派まで見ごたえのある実話ドラマを作っているし、だからチンプンカンプンな実写版ムーラン『ムーラソ』のことは忘れてあげてよう。残るよ、マクファーランドに。残るよ、マクファーランドに。
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