ディアッカ

HEROのディアッカのネタバレレビュー・内容・結末

HERO(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

2期であれだけチヤホヤされてた北川景子演じる麻木ちゃんが正妻、松たか子演じる雨宮の登場でヒロインとしての立場がスプラッシュマウンテン並の落ち方をしてたのには正直笑った。
麻木がいる以上、雨宮の扱いはゲストかと思いきや、久生のバディとしても、生涯のパートナーとしても、やはり雨宮そこにありという存在感を存分に見せつけ、劇場版二作目の実質的主人公として常にストーリーの中心に介在している。
往年のファンはお松とキムさんの絡みに期待してた筈なので、この扱いは仕方がないことなのかもしれないが、北川景子ファンはかなり歯がゆい思いをすること請け合い。
また、治外法権という不可侵の領域に挑む歴代イチ無茶苦茶な捜査を行う展開ながら、敵から物理的な介入を受ける程度で、体面を気にする身内からは全然捜査妨害を受けないムテキング久生はエンタメに突き抜けてるのであんまりマジメに検察ドラマという側面で見ない方が良い。
シリーズ最大の事件に挑むプロットは面白いが、作中で言われているほど捜査に壁を感じず、考えついたやり方がうまく行きトントン拍子で捜査が進むため、障害という意味では同じ身内が敵だったテレビシリーズ最終話の方が困難を極めていたように感じた。
雨宮の扱いからもシリーズ総決算の映画なので、欲を言うなら阿部寛ら初代メンバーのカメオ出演や、エンドクレジットに宇多田ヒカルのcan you keep a secretが欲しかった所。
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