アマゾン・プライム。
ピンク映画を撮影した監督へのインタビューでピンク映画黎明期から全盛期を振り返り、撮影現場シーンを挿入することで、2004年のピンク映画の現状報告でもある。
1980年代後半に登場したアダルト・ビデオに、動くエロの主流はあっという間に奪われた。20年近い時間が過ぎ、2004年にはすでに斜陽から風前の灯火の時代ではあったはず。この頃雑誌で、まだ残るピンク映画を制作する映画人の記事を読み、驚いた記憶がある。さすがにすでに絶滅しただろうと、ネット検索するといまだ年間30本ほど制作されているらしい。エロの力というよりは、映画の魔力というべきなのだろう。
監督の回顧話も興味深かったが、すばらしいのは営業の方のインタビューが長く収録されていること。映画興行が現金が飛び交う世界であったことを語る証言は貴重。このインタビューだけでも観る価値がある。