素直に努力できる人間はすごい。
女の子のスカート丈に、あんな友情も込められているとは。友達のいなかった主人公が、女の子たちに引っ張られ、またいじめられるのかと思ったら、スカートの丈を短くされ、「この方がかわいいよ」と言われて友達になった。校則違反のちゃらついた行為だが、そこでつながる人の縁もある。友達に合わせることから抜けられずに苦しむ、というのも子供の苦悩として扱われる題材ではあるが、そこまでいかなければ、ちゃらついた子供だけの秩序に取り込むというのは友情につながる。秘密基地と同じ。
かわいい有村架純を見ながら、前向きになる。軽めの前向きエンタメ映画なので、それ自体をうがった目で見る人も多いだろう。でも、ひねくれた目で見ずに有村架純かわいいな、と思っているうちに、この映画の前向きさも素直に聞ける。プリクラを撮るJKな有村架純、金髪でニコニコ入塾する有村架純。そして、目標を叶えるための努力・努力・努力。努力を一年続けている。遊びたい気持ちをすぐに断ち切るわけじゃないのがリアル。自分は誘惑を断ち切れる超人ではないなんて言い訳せず、遊びたい気持ちを持ったまま努力することを、我々もしなければいけない。
復讐・見返すモチベーションも有効。自分を傷つける、いら立たせる、軽んじている人間に、結果を出して、ちゃんとそいつに通じる力で負けたと思わせる。そのために自分の力を磨いて勝つ。復讐のモチベーションが、それも良いものとして描かれていた。
