牛丼狂

ビリギャルの牛丼狂のレビュー・感想・評価

ビリギャル(2015年製作の映画)
2.5
2015年公開。

教師や父親から見放されている素直な主人公を応援しなくなる私たちにとって、友達がずっと味方でいてくれることや、中盤まで順調に学習が進むことに喜びや快感を感じることができる。
大きな壁や悪役にぶち当たらなくても、ただサクセスストーリーを望むことができる題材である。
そして、その欲求を満たしてくれる。
温かさに包まれた120分間であった。
しかし、振り返ってみるとかなりスカスカだ。
たとえば、学校教師や塾講師を多面的に描くべきだろう。
とくに学校教師を悪役として描うのは容易だ。
塾に来た男子生徒の役割と主人公の関係性も希薄であり、もっと深めることでより作品に奥行きが出ただろう。
なお、この作品を評価するにあたり詐欺であると言っている者がいるが、私はノンフィクション作品を、ノンフィクションだからという理由で評価を上げ下げすることはなく、あくまで映画としての完成度を基準としているため、本当であれ嘘であれどちらでも構わない。
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