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神々のたそがれのindieのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
5.0
2015/4/1 渋谷ユーロスペース

現実的に考える限界の地獄であっても支配者は常に現れる、という映画。
思考実験をSFとする考えは素晴らしい。
ブリューゲルの絵を映像化するとこの映画のようになるのだろう。
画面上から放射される情報量密度の高さは匂いすら感じる程である。

現代の我々が感じる地獄とは、汚い、臭い、身体にネバネバドロドロしたモノがこびり付くという不快感に集約されているんだなあと納得。

人間が存在する限り、負の財産である処の排泄物、憎しみ、差別、殺戮は無くならないのであるという絶望感に満ち満ちた描写が画面から溢れ出ている。
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