カトヤン

神々のたそがれのカトヤンのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
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凄まじい映画。カオスのような三時間。こんな映画を地球のどこかで作っていたことが驚き。

製作に15年かけて作られ、ゲルマン監督の死後、息子が後を引き継ぎ完成させた本作。
ストーリーはほぼ無し。というか画面から読み取ることが非常に困難。ワンシーンがずっと長回しで撮られるが、アップの画面と色々な物がうごめきすぎて何をしてるのかついていけない事態に。
未開人の蛮行?思いつきの行動?をひたすら主人公と共に体験しつづけなければならない。

この世界は地球人=神。たまに観客に対して登場人物がカメラ目線をしたり、画面に話しかけたりする。これもまた、ただ傍観し黄昏るしかない。

最後の方はゲルマン監督が敬愛する黒澤明の「7人の侍」に見える所もある。(共通点は徹底的にアナログな手法で撮るところか)
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