神々のたそがれのおるふのレビュー・感想・評価

ゲルマンの描くディストピアを我々観客が神視点でレンズ越しにのぞき込む体験映画。

といった解釈でよろしいでしょうか？と、自分を疑いざるを得ない脈絡（はあるのだけれど）の掴めない難解映画。

ただその圧倒的な映像の力強さと効果的かつ印象的に使われる“楽器”のメロディ、白い羽根が舞い降る様や、虐殺のシーンでは黒い羽根が舞うような演出が度々あり、これはなんの暗喩なんだ？と、いくら考えても僕のような凡人には到達することのできない完成された映画であったことは確か。