りょうた

神々のたそがれのりょうたのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
-
製作国:ロシア 製作年:2013年 上映時間:177分
監督:アレクセイ・ゲルマン
脚本:アレクセイ・ゲルマン、スベトラーナ・カルマリータ
原作:ストルガツキ―兄弟(アルカージー・ストルガツキ―、ボリス・ストルガツキ―)ソクーロフ『日陽はしづかに発酵し…』1988原作/脚本、タルコフスキー『ストーカー』1979脚色/原作
撮影:ウラジミール・イリイン、ユーリー・クリメンコ
美術:セルゲイ・ココフキン(ソクーロフ『モレク神』1999)、ゲオルギー・クロパチョーフ、エレーナ・ジューコワ
編集:イリーナ・ゴロホフスカヤ、マリヤ・アモーソワ

原作は『ストーカー』のストルガツキ―兄弟。相変わらず哲学的で難解だった。というのも、言葉による説明が極端に少ないこともあるだろう。観客は映像から読み取らないといけない。カメラはドキュメンタリー的で、人物たちがカメラを見返し、好奇の視線を向け、睨み、罵り、挑発する。ただ、人物や小道具の配置、カメラワークなどは綿密に演出されている。前景、中景、後景を巧みに使っており、これほど遠近感を意識したことはなかったと思えるほど。この奥行きが何とも心地よかった。限られた狭いフレームの中で、如何にして最大限の「力」を引き出すのか、如何にしてフレームの外の世界を見せるのかという点では、類を見ない作品だった。
りょうた

りょうた