このレビューはネタバレを含みます
「1400万606分の1の確率。」
俺たちは負けた。
サノスに負けた。
いや、一つの理想に屈服した。
これは、善か悪かの物語ではない。
勧善懲悪を骨格となす英雄譚の中で、いつも我々は勝ってきた。
最後には胸に心地よさと快感を抱き、その世界から気持ちよく帰ってきたはずだ。
でも、これは違う。
英雄達に心を寄り添わせやすい我々は、辛酸を舐めさせられる。
ぬぐいようのない、悲しみと怒り、絶望と喪失。
我々の理想はたった2本の指で、跡形もなく、消えるのだ。
3つの希望を残して。
Avengers Never Die.