Ryo

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのRyoのレビュー・感想・評価

3.7

「政府が敵だと決めた奴と戦うのが嫌なんだ」

ー原作者マークミラーが原作を描いた経緯とはー
当時ブッシュ大統領が成し遂げた愛国法(政府が平和の為市民の電話を盗聴したり監視する事を合法化する事)によりそれに反抗する思いで書かれました。

しかし今作は友情こそがテーマになっています。
そこに友情が有れば謝った選択をすることは無い。友情無しの喧嘩は戦争になる

ー当時アメリカで起きたキャプテンアメリカについての論争ー
今作ではスタークはアベンジャーズ(武装集団)は国家の管理下に置かれるべき、
キャプテンアメリカは正しい正義をしていないアメリカに操られるのは正義ではないと反発。

これはアメリカ右翼(反政府)の人達がキャプテンアメリカは右翼の仲間だと理解しました。

ーキャプテンがブルックリン出身と答える意味は?ー
ブルックリンはイタリアやアイルランドから貧しさから逃れ移り住んだ移民の街でした。そんな移民たちは生まれた場所ではなく育った場所に忠誠を誓いアメリカのために戦いました。キャプテンアメリカもその1人でブルックリン出身と答える意図は愛国心から生まれたセリフです。



ーウォーターゲート事件ー
ウォーターゲートビルに民主党の事務所があった。当時現役で共和党だったニクソンはその事務所を盗聴し選挙を操作しようとする。それが発覚しニクソンは辞任することとなる。
そこからさまざまな盗撮や盗聴が政府によって行われてる事が暴かれ、国民は政府によって監視されている事を知る。

ーアメリカが好きであるが故にアメリカを好きでいられなくなる。ー
ものすごい愛国者であるキャプテンアメリカはそのアメリカから裏切られ闇を知りアメリカを愛せなくなっていく。愛していたからこそ追い込まれ辛くなる。

ーウインターソルジャーの意味ー
1971年のアメリカ兵士がベトナム戦争に行き我々がどんな残虐な事をしたかという告白をした集会の名前がウインターソルジャー集会という。
Ryo

Ryo