ゼット

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのゼットのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

キャプテンの気持ちもトニーの気持ちも間違ってないからこそ切ない。
特にトニーは毎回苦しい。兵器を作っていたからこそその被害者をしっかり認識していて、だからこそ自分の行いが正義だと強く信じられない。
キャプテンは正義を貫くけど誰も解らない辛い戦争時代を生き抜いてきた孤独な男。
同じ平和を求めているのに考え方一つですれ違ってしまう悲しさ。
そしてバッキーという男のキャラクターが余計ずるい。
元々ロジャースより優れていた人物だったのに、キャプテンアメリカとして君臨した時も妬む訳でもなくずっと支えてくれたというのがまた観てる側としては救ってほしいと願ってしまう。これが嫌な奴だったらな…根が良い奴過ぎて視聴者側も捨てられないんだわ。
唯一ロジャースの若い頃を知ってる人物となり、同じ時代を生き抜いた、しかも心からの友だったとしたら守りたいだろう。
でも他の人は知らないからキャプテンほど共感も出来ない。
トニーもずっと一緒に戦ってくれたローディをやられてる訳だし、アイアンマンとキャプテンの対立は切なすぎる。
しかしキャプテンを疑わずついてくるサム好きだ。あとクリントも相変わらず良い事言う。
大きなものから守る為に犠牲が出てしまう、でもヒーロー達が戦わなければ全人類が死ぬ。
その矛盾や罪悪感の落としどころはかなり難しい。
色々考えさせられる映画だったし切なかった。