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ブラックパンサーの指の小指のレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.5
公開当時、劇場で鑑賞済。続編である「ブラック・パンサー ワカンダ・フォーエバー」を来月に控え再鑑賞。監督は「クリード チャンプを継ぐ男」を手掛けたライアン・クーグラー。

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で初登場し、国王である父ティ・チャカを失った主人公ティ・チャラ。物語はワカンダの国王継承と独自に有する資源ヴィブラニウムを巡るもの。

ケンドリック・ラマーが全面プロデュースした音楽面、伝統的で極彩色な民族衣装と最先端技術が融合したハイブリッドな世界観が堪らない。妹シュリ、ドーラ・ミラージュのオコエ、ジャバリ族のエムバク等魅力溢れるキャラクターも多数。

今回のヴィランであるキルモンガーが、境遇さえ違えばティ・チャラが辿った別の世界線とも思えるし、物凄く感情移入出来るキャラクターに仕上がっている。
演じたマイケル・B・ジョーダンの表現力もあり、彼が涙するシーンはこちらも胸が締め付けられた。

2020年、大腸癌によるチャドウィック・ボーズマンの訃報を受け、ケヴィン・ファイギは代役を立てないと話していた。この続編には監督含め関係者、そしてファンも作品以上に思う部分が大きいと思う。
予告第一弾ではボブ・マーリー「No Woman, No Cry」のカバーにケンドリック・ラマーの「Alright」が重なる楽曲が流れ、それだけでもこの作品に賭ける熱いものを感じた。

「ブラック・パンサー/ワカンダ・フォーエバー」特報
https://youtu.be/bpyPGojW2MM
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