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ブラックパンサーのpapikOのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

国際問題を扱った社会派アクション映画だった。

マーブル?ディズニー?は、
大衆のハートを掴むためのアプローチが技術として備わっていると思う。

そこにはメッセージがたくさん込められていて、一度観ただけでは整理できない。
出来ればもう一度、3Dで観たい。

この世界には、
多くの民族が存在していて、
同時にその民族の文化や伝統を『開発』という名で潰しにかかる国があるというのは紛れもない事実。

その民族の守る国それぞれが
どんな風に自然や先祖を敬う心を引き継いでいるか、
私たちはよく知らないまま、農業国(映画ではそう訳されていた)として捉えてしまっている。

計り知れない可能性と
わたしたちが忘れかけている、『家族の精神』がそこにはあるのに。


『世界が見ている』
あなたはどうする?
というのも大きなテーマだった。
主人公が韓国で敵を殺す手を止めた瞬間も印象的。

ほかにも、
国を守るという大義のもと、
正義を貫くことが出来ないのはおかしい、と、主人公が父親に投げかけるシーンは、
アメリカ人の胸に刺さったのではないかな、と思う。

正義の在り方が
それぞれの価値観によって違うのが
国際問題の原点でもあるのだろうけれど、そのシーンは、わたしたちに
もう一度、何度でも、正義とはなにか?を問うていこうよ、と訴えかけているようだった。


エンディングの心に刻むような音楽も美しかった。
映画で社会を動かすことはできるのだろうか?
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