“ヒーローもの”の枠を遥かに超えた社会派作品。大地の中から生まれる王は、強き賢い女性達に支えられ、難民流入に悩み、黒人の解放を訴えられて、内戦と分割に直面する。夢と希望のワカンダを描くだけでなく、その「功罪」を炙り出し、国とは忠誠とはを問いかける。国連も交え、現実とは“逆”の国際貢献さえ考える。
痛切な皮肉と揶揄、そして希望に満ちたサイエンスフィクション。Oscarを受賞したProduction designとCostume designの美しさに見惚れ、Original scoreが耳に心地いい。
今度は、Sound editing & mixingを意識して鑑賞したい。