千年女優

キャプテン・マーベルの千年女優のレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
4.0
宇宙で大きな力を誇示するクリー帝国の特殊部隊「スターフォース」の見習い隊員で、記憶喪失ながら超人的な潜在能力を持つヴァース。擬態能力を持つ宿敵スクラルとの戦いの中で地球へと降り立って後のSHIELD長官フューリーと出会った彼女が、スクラルとの攻防の中で自身の出生とその裏に潜む陰謀へと迫る様を描いたヒーロー映画です。

MCU21作目であり、来たる『エンドゲーム』に向けたラストの作品となる作品で、『インフィニティ・ウォー』のラストでも示唆された最後の切り札である「キャプテン・マーベル」の誕生を綴る物語を『ルーム』でアカデミー賞で主演女優賞獲得のブリー・ラーソンを主人公に迎えて描き、マーベル史上最強と謳われるヒーローを演出します。

MCUのお家芸とも言えるヒーロー誕生の物語であっても否が応にでも「最強の救世主」の役割が求めらるキャプテン・マーベルには観客からの高いハードルが立ちはだかりますが、それを軽々飛び越える出来栄えです。もはや「女性」というエクスキューズを必要としない泥臭く何度も立ち上がるド直球の英雄誕生譚に心を震わされる一作です。
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