Sachiko

キャプテン・マーベルのSachikoのネタバレレビュー・内容・結末

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初のスタンリー(涙)と、途中のスタンリー(涙)と、最後のスティーブ・ロジャース(歓喜)が最高。
本編自体は、うーん…原作を読んでいないせいもあるかもしれないけれど、最近当たりが多かったキャラクター単独作品(DCのワンダーウーマン&アクアマン、私の中で圧倒的なブラックパンサー、SPIDER VERSE...etc)の中では少し劣るかなという感想でした。

よかった点は、やっぱりキャプテンマーベルの圧倒的な強さ。
完全に絶望してたインフィニティウォーから、「この人いたらサノス倒せるわ」と思わせてくれました。
そして何より、フューリーとコールソンのキャラが立っていて(可愛くて)楽しかった。若く見える特殊メイクも流石の完成度でした。

私が首を傾げた点は3点。主にキャラクターに感情移入が出来ず、映画を通して応援したい!と思う瞬間があまりなかったことでした。
①キャラクターの魅力:
DCと違うMARVELの魅力は、スーパーヒーローではない普段のキャラクターがとても魅了的で、そんな普段の姿にもフォーカスをするからこそ、スーパーヒーローになって闘う姿が応援できる点だと思っています。
(DCはスーパーマンやバットマン等、変身?後の姿と闘いがメインなので、普段の姿にはあまり感情移入できない。)
それに対してキャプテンマーベルは、そもそも過去の記憶がないところから始まり、どうしても全編を通してキャラクターの背景に入り込めなかった。自身の出自も(割と)すんなり受け入れて、ダメダメなジュード・ロウ含め敵をあまりにバンバン倒していくので、「あれ、あ、そうなの?」と若干置いてけぼり感を抱いてしまいました。
②全体の描き方:
私のMARVELのお気に入りは地上戦が多く、ウィンターソルジャー、シビルウォー、ブラックパンサー、インフィニティウォー等、まさに手に汗握る地上戦が大好きです。
対して、キャプテンマーベルがあまりに強すぎる(笑)。
途中からSTAR WARSを観てるのかと思うレベルで空飛んで宇宙までいくし、最後はまるでウルトラマン…。スタークがMCUを通して作り続けてきたアイアンスーツを一瞬で凌駕する力が人ひとりに備わってしまって、何だかなぁーと思ってしまいました。
かと言ってGotGのようなコメディがそこら中に散りばめられている印象もなく、うーん、どこが作品のピークだったんだろう?
③ちょっと突っ込ませて欲しかったところ:
最後に「何かあれば呼んで」とフューリーにあの機器を手渡すわけですが、時系列的にAoUで呼んでも良かったよねwと。インフィニティウォーまで粘って渡す?と思ってしまいました(笑)。

とはいえ、エンドゲームに備えて鑑賞する価値のある作品でした。
キャプテンマーベルがサノス相手にどう闘うのか、今からとっても楽しみです(25日深夜に観なければ)!
Sachiko

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