海老

キャプテン・マーベルの海老のレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.7
激しく「男子」をこじらせ、ヒーローに憧れてきました。
医者には「中二病」だと匙を投げられました。
それ即ち「健康な男児」そのものであり、世の男性の多数を締める厄介な性分であります。

さて、そんな僕が、実際に職場で言い放ってしまった「かっこいい」台詞は、以下のどれでしょう。

(1)
「本気で立ち向かうなら、失敗しようが助ける。
 そのために責任者はいるんだ。」

(2)
「不安は焼き払えばいい。
 どうせなら、その火で道を灯せばいい。」

(3)
「誰しも"誰かが何とかしてくれる"と思っている。
 だから俺たちは、常にその"誰か"で在り続けねばならない。」

(4)
「あとのことは任せる。
 俺の魂は預けた。君を信用している。」

(5)
「良いニュースと悪いニュースがある。
 悪いニュースは、
 ミッション難度が極端に高まった事だ。
 期限も短く、達成は非常に困難となる。
 良いニュース?
 それは、このチームには俺が居るって事だ。」


正解は・・、


(1)(2)(3)(4)(5)
全部、言ったことがあります。
著作権フリーなのでご自由に使っていただいて構いません。
ただの一般人がヒーロー気取り?いいじゃないですか、そんな多様性を信じてみるのも。
笑い声だって、時としてある種の称賛なのですよ。

そんな興奮を掻き立てるかどうかは置いておいたとしても、多様なヒーローの姿を描いてくれるMARVELには、毎度興奮させられる。

立ち向かう姿、立ち上がる姿、そして護る姿。
常識知らずで器用さも無くてパワーも規格外だけれども、自分は自分だという事を証明する姿。
どの姿にも、拳の熱くなる想い。

そして圧倒的な彼女の周りもまた、様々なヒーローの姿。
子を守る母親の姿、そんな母親を気高く真っ直ぐに見送る娘、パワーは無くとも信念で立ち向かうエージェント、ウインクの目配せのように合言葉で会話をする仲間、そして、こんなヒーロー達を生み続けた偉人、その偉人への敬意と愛を最高の形で魅せてくれる制作陣。

どんな立場でもヒーローになれる。
どんな立場でも背中で誰かを励ますことができる。
「Follow me!!」とでも言わんばかりに宇宙の彼方へ飛び立つ彼女の姿に、またしても励まされたヒーロー候補は、どれだけ居たことだろう。

さぁ、全速力で追いかけなければ。

言葉でなく行動で示すため。
ヒーローで在るため。
そして70億のヒーロー代表の姿を見逃さないため。

見届けるべき闘いは、
もう眼前まで迫ってきている。
海老

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