海老

名探偵ピカチュウの海老のレビュー・感想・評価

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)
3.5
少数派にまわる事の多い人生を送ってきました。

タケノコの里でなくキノコの山。
プレステでなくセガサターン。
コロコロでなくボンボン。

そしてポケモンでなくノケモン。

そう、僕はポケモン街道を通ることなく、ここまで人生を歩んできてしまった。昨今の映画で多少知識を蓄えども、兼ねてよりポケモンと言われてもピカチュウとベトベターしか知らなかったのである。イーブイが電気自動車でない事は去年に覚えた。ゲッコウガは蛾の品種じゃないらしい。セカチュウはポケモンではなかったかしら。

そんな無礼を吐露すれば、たちまち周囲のポケモントレーナーに捕縛監禁されるやもしれぬと緊張感を抱くも、映画の衝動はいつだって止められない。
「座席、ゲットだぜ」と形ばかりの"ものまね"をしたら、心にサトシを宿すんだ。
いざ、"でんこうせっか"のスピードで、"すてみタックル"のつもりに映画の世界に"たいあたり"。

公開直後の土日とあって、"スモッグ"が"しろいきり"となりそうなほど大賑わい。周囲の専門用語の"おしゃべり"は、"ひのこ"のように"からみつく"。"あなをほる"なり入りたい気持ちも、"からにこもる"衝動も"かくごのすがた"で"がまん"する。
"ほのおのうず"を"みずでっぽう"で"ふきとばし"、"あやしいひかり"に誘われるまま、ライムシティへ背中を追う。

のっけから、当然のように野生ポケモンの"なきごえ"の響く世界が、早速"ふいうち"に僕を"おどろかす"。

"てかげん"は無しだと、銀幕狭しと"あばれる"愛くるしさは、"そらをとぶ"鳥を"うちおとす"勢いで世界を虜にしたコンテンツの賛歌。
疎い僕にまで"とびかかる"魅力は、"とっておき"の"ハッピータイム"なのだと、存分に肌を"あわ"立たせる

往年のファンには"とける"ほどの"プレゼント"。
悲しいかな、"ネコにこばん"と自覚するのが"なやみのタネ"。

設定に"いちゃもん"をつけてる場合じゃない。
細かいことは"にぎりつぶす"。

ノケモンは、嫌だ。
僕も行きたい。できれば、そっちに。

それが今更だろうとも、"てをつなぐ"くらいに右手を伸ばす。


すっかり虜になった娘は、ポケモンが欲しいと僕に"ねがいごと"。
ゲームを"ほしがる"向きは、僕にとっても"きしかいせい"の"きりふだ"になるのだろうか。
"せいちょう"したい。この"10まんボルト"の衝撃に、存分に悦ぶくらいに。


余談だけれど、本作鑑賞日は5/3だというのに、投稿するまで実に2か月近くも経過してしまった。
最近は、身動きを"しめつける"激務に"かなしばり"。

"とおせんぼう"のごとくタイムラインに派手に置き去られ、めっきりレアポケモンに"へんしん"した水ポケモンとは僕の事。

知ったかぶりで今日も綴るお目汚し。
得意技は"ハイドロポンプ"。
くだらん悪ふざけも水に流す。

いやはや、"こうかはばつぐんだ"。

※著者近影(本人直筆)
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