油淋鶏大盛り

アベンジャーズ/エンドゲームの油淋鶏大盛りのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ソーがデュードに例えられるところで大笑いしつつ「鳥肌」がたった。
惜しみないファンサービスを行いつつも、内省的なプロットと情緒的な描写、際立つ無音や静寂。
ちまたには、いろいろとサノス評もあるんでしょうが、ヴィランたる暴力性、残虐性はいったん棚上げするとして、人が増えすぎて環境負荷が限界、富めるものがその生活レベルを維持するために貧しいものから搾取、そして資源を独占なんて話が宇宙全体でも同じ構図なので、その解決方法として選択した無差別ジェノサイドはさすがに倫理的に問題ありとはいえ、宇宙全体の持続的維持と将来を、彼なりに考えてる(盲信してる)という点では、物事を決められない(そこがいいのだけれど!)アベンジャーズよりも大局的な視野の持ち主なのかも。そんなことが、ここに来て観客にかなり積極的に示されるし、なおかつこの人あんまり支配欲とか私利私欲、実はないんじゃないのってところが色濃くでてきて、まあ、憎めないんだね。