海老

アベンジャーズ/エンドゲームの海老のレビュー・感想・評価

4.9
別れがあるから、出会いは尊い。
人も物語も同じこと。
言葉で理屈は分かっていても、昔から"終わり"は好きではなかった。これは、別れじゃない、最後から二番目の話なんだと、駄々に似た空想で喪失感を誤魔化したりもした。長く寄り添い、愛着の根の張った世界であるほど、それは尚更。

それに、締め括りに触れるのが怖かった。期待に沿うものじゃなかった時に、僕は自分に何て言い訳をすればいいのか。自然、足も竦む。

そんな、喪失感も不安感も全ては吹き飛ばされた。あのブラストに、ハンマーに、盾に、弓矢に、魔法に、英雄の覇気に、生き様に。

あえて内容には触れたくない。
昂ぶる気持ちで全身は痺れて、ただ彼等がそこに立っているだけでも、震え、心で歓声をあげながら涙を流した。

この気持ちが行き着いた結論は"感謝"。
あらゆる事への感謝の気持ちが溢れることが、響いてやまない。

このような作品を生み出してくれた製作陣への感謝。
映画の歴史が刻まれた瞬間に立ち会えた幸運への感謝。

そして、この場だからこそ、野暮ったくも言葉にしたい、Filmarksというコミュニティへの感謝。

最高の思い出を語らいたい。
旨い飯を囲んで、会話に花を咲かせられる追体験ならば文句なしに最高。
そんな幸せに似た、興奮の連帯感で人を繋いでくれたFilmarks。ここの人たちのレビューで感動と興奮を反芻できる事、こんな僕の独り言にも付き合ってくれる事へ、声高にありがとうと発したい。

個人名を明言する事は普段は控えているけれども、特に付き合いの多い人達に、今回ばかりは、あえて特別な言葉をもって紡ぎたい。

太陽みたいに明るく輝いて、いつでもどこでも照らし、元気づけてくれる、あーさん。
博識なのに、どうしようもない冗談も母性で包んでくれる、あーさん(さん)。
繊細に柔らかくて、レビューもコメントもスープみたいに温かい、iceblueさん。
機知に富んだ言葉と着眼点で、映画にもレビューにも彩りを添えてくれる、aoiさん。
無茶な絡みにも必ず同じステージに降りて付き合ってくれる、アキラナウェイさん。
聡明で的確で、目の覚めるような言葉を沁み込ませてくれる、雨丘もびりさん。
愛に情熱的な言葉で映画の思い出を湧かせてくれる、アンガスさん。
自称お嬢様の軽妙な言葉遣いと、時々ほんとに純真に触れさせてくれる、いのさん。
独創的で素敵の代名詞のような人なのに、僕まで素敵と言ってくれる、うめまつさん。
楽しいことを楽しいことだと真っ直ぐに言ってくれる、erinippiさん。
素直で心地良くて、親しい友達みたいに会話を楽しませてくれる、くろちさん。
抜群の言葉運びで、冷静な表現力の師匠となってくれる、こたつむりさん。
時々、妙技と迷台詞を置き土産にしてくれる、鹿さん。
綺麗で格好良くて切れ味鋭く、ちらり覗かせるオンドリャーが最高な、潮騒さん。
お願いだから早く帰ってきて、また一緒に馬鹿やってよ、ジグソウボーンさん。
僕の知らないジャンルの楽しみ方をいつも教えてくれる、ジニョクさん。
時々ひょっこりと、魔法のように嬉しい励ましをくれた、しょこさん。
ハードボイルドな風味の中に時折お茶目をのぞかせてくれた、せーじさん。
重箱の隅のネタでも正確に拾ってくれる、たけのこさん。
チャンピオンズ同盟で、互いに励まし合い、映画を楽しむ事を誓った、つばさるさん。
冷静沈着の中に滲むユーモラスが嬉しい、トムトムさん。
こんな僕にまで輪を広げてくれた、ともちろさん、マタンゴさん、Narumiさん。
あまりに勿体ない言葉をくれて、掌の上で小躍りさせてもらった、なつこさん。
同郷の暖かい温もりをくれる、猫さん。
旦那仲間でありつつ、映画を楽しむ人生を共に認め合った、バルバワさん。
学校帰りに河原の道でじゃれ合うみたいに、いつも一緒の、ピッコロさん。
温もる言葉の中にときどき香るスパイスも沁み入る、ピナコさん。
端的で手短に核心をつく文言で、何度も映画の興味を引いてくれた、ピピさん。
親枠として、新人子育ての戯言に暖かい同意をくれる、ぴよぴよさん。
映画仲間で、パパ友で、ときどき男子な友達のFilmojaさん。
フルスロットルで映画を楽しみ、興奮を伝播してくれる、マーティT800さん。
大先輩なのに、謙虚で寛大で兄のように接してくれる、Maxさん。
お姉ちゃんみたいに、優しく暖かい眼差しで認めてくれる、makoさん。
子供たちの頭を撫でるように、見守ってくれる、まみたまさん。
非日常の楽しみ方を心得た、キレ味のある表現で沸かせてくれる、Marikoさん。
真面目な時も不真面目な時も、フェアに楽しく接してくれる、まるまるさん。
僕の知る映画は絶対に観ている、同級生なのに大先輩で驚異の、磨さん。
淑やかにノリが良くて、幅広く意図を拾ってくださる、みっしぇるさん。
ビビり仲間で何故かゾンビは得意で、実は脱ビビりのライバル視している、ミヤビさん。
溢れる「好き」で読んでいる側にも笑顔を伝染してくれる、みりおさん。
正直すぎる発言が楽しくて、ついつい別の話題で盛り上がれる、meiさん。
斜に構え仲間と言いつつ、なんだかんだ映画を楽しむ姿勢に純な、moekaさん。
土足で上がり込んだ僕の悪ふざけにもノリで応じてくれる、ヤムヤムさん。
真っ直ぐに誉め上手で、いつでも居心地良い温もりをくれる、ゆいまるさん。
言葉で大好きを伝える大切さをいつも思い出させてくれる、大好きな、Rucolaさん。
常に視線を合わせてくれて、痛快な対話がいつも愉しい、ズッ友の、655321さん。


長たらしくて申し訳ないと思いつつ、書き溜めたものはノーカット。できるだけ、届きますように。

僕がこれだけ映画を好きでいられる程に背中を押してくれる存在は、形を変えた、僕にとってのクロスオーバー。英雄の集結。

この作品へと僕を導いてくれた方々に、
ありったけの感謝を。

ありがとう、本当に、ありがとう…。


最高の夢のひと時は、今回も終わってしまったけれど、僕の映画人生に極上の華を添えてくれた事は疑いようがない。3000回愛したら、果たして足りるんだろうか。

最後から二番目の話なんだと、駄々をこねる必要もない。あの金槌の反響音の向こうに、いつでも戻って来いとニヒルに微笑むスターク、あの始まりのアイアンマンが見えたから。
それでも、同時に見送られる感覚をも覚え、明転した劇場の銀幕に思わず「お疲れ様」と心で呟いた。
僕の人生最高の映画はまだまだこの先に転がっていると信じて、「この作品は最高から二番目だ」と強がるくらいは、許されるかな。

平成の最後をこの作品で締められた事を特別な思い出と抱きしめ、新たな時代へ踏み出す。

ここで紡がれた絆は、映画を通して何度でも集結すると信じる。

映画を愛する気持ちは決して終わらない。
さぁ、いざ、令和の時代へ。素晴らしい出会いが、きっとまだまだ広がっている。
Filmarks!!
アッセンブル!!
海老

海老