けいすけ

アベンジャーズ/エンドゲームのけいすけのレビュー・感想・評価

5.0
今まで、Filmarksで僕はたった一つの作品を
除いて5点満点をつけたことはなかった。
しかしついに今日、2作目の5点満点をつけることにした。
『Avengers: Endgame』
これまで20を超える作品の集大成。
ここまでスケールが大きく、
かつ完成度の高い作品があったのだろうか。
鑑賞後しばらく他のことを考えられなかった。
全ての人にこの作品を薦めたい。
全ての映画の枠を超えて、傑作中の傑作といっても過言ではない。
この作品自体の仕上がりに加えて、この5点はMCU作品全てに対して送りたい。
脚本の流れ、演者の表現と役作り、素晴らしい映像効果、感動と興奮をも引き起こす音楽、マーベルファンを喜ばせるセリフ、そして
今までの作品の伏線回収、、、
ありとあらゆる点で完成度が高すぎて
3時間という時があっという間に過ぎた。
鑑賞後翌日、もう一回観てしまったのだが、その時はもう号泣してしまった。正直映画でこんなに涙流したのは初めてです...
スタン・リーの最期のカメオ出演も拝見できた。



<以降長文、ネタバレあり>
僕の中での一番好きな作品、5点の作品とは『Back to the Future』であるが、今作も同じタイムトラベルが物語の鍵を握る。ただ、この劇中にまさかBTTFの映画の名前が登場すると思ってもいなかった。そしてハルク=ブルースによってそれらの映画は否定される。過去を変えたら現在が変わった。そんなものはデタラメだと。「もしも君が過去に行けば、その過去が君の未来になり、元々いた現在は過去になる。未来が過去に影響を与えることはできない」とブルースは言う。なぜかふと、そのセリフが僕個人の中では、「5点満点の最高傑作」に対するアンチテーゼを提唱されたと思った瞬間だった。そこからというものの。もはや、無理やり僕に「これが最高傑作だ」と納得させられているかのような完成度の高さに、鳥肌すら立った。

劇中、最も印象に残った2つのセリフ。
一つ目はソーの母フリッガが、悩むソーに伝えた言葉。
"everyone fails at who they're supposed to be, Thor. The measure of a person, of a hero... is how well they succeed at being who they are."
「誰もが理想との狭間に苦しむ。良き人、ヒーローとはありのままの自分を受け入れること。」
"Now you go and be the man you're meant to be"
「あなたが望む自分になりなさい。」
最終的にこの言葉は物語のラストへの伏線になっていたのだ。ソーはアスガルドの王としてではなく、なりたい自分を振る舞うようにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとともに宇宙を旅することに。さらにキャプテン・アメリカも「キャプテン・アメリカ」としてではなく、「スティーブ・ロジャース」として生きることを決めた。序盤ではサムやバッキーといった仲間を失ったスティーブ・ロジャースとしての自分と、市民を導くヒーローのキャプテン・アメリカとしての自分のあり方の間に葛藤を抱えていた彼であったが、最後には「スティーブ・ロジャース」を選んだのだった。そしてトニー・スタークは、最期をアイアンマンとして生き抜いた。
"I am inevitable."と言い放つサノスに対し
"And, I am Iron Man."と返す。
なんてカッコいい。もう言葉では言い表せられない。

2つ目のセリフは、トニーが1970年の父ハワードに言ったセリフ。
"No amount of money ever bought a second of time"
「金で時間は1秒も買えない」
スターク・インダストリーという莫大な資金を持つ彼にとって、本当に大切なものは何かを理解し、かつてペッパーとの時間を大切にしてこなかった昔の自分に対する戒めの意味も込めて、口から出たのだろうか。幼少期に父ハワードから言われた言葉を、自分が生まれる前の父に伝える。印象に残ったワンシーンであった。

この作品では、まさかまさかの、タイムトラベルによって、史上最大規模の「アベンジ」、そしてかつての作品の「総復習」が始まる。今までのシリーズの豪華なキャストたちが再び映し出されると思わず、笑みが溢れる。ロキ、ジェーン、ジャービス、ハワード、ペギー、エンシェント・ワン、そしてガモーラ。
贅沢すぎるその顔ぶれに目が回りそうになる中、キャプテン・アメリカの自身との決闘、トニーが父ハワードと会いそれぞれの息子・娘について話すシーン、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の冒頭のクイルが踊るシーンが再び登場するなどなど、マーベルファン垂涎のシーンが満載だった。
そんな中、胸が引き裂かれるようなシーンも。ソウル・ストーンを手にするためにヴォーミアに向かったクリントとナターシャのシーンだ。初めは信じられず、「最後には復活するっしょ」と思っていたが、現代に帰ってきたところでハッキリと否定されてしまう...。
戦闘の中で、キャプテン・アメリカがソーの虎の子ムジョルニアを手にする瞬間はファン歓喜の名シーン。
そして無数のサノス軍を前に退くことなく、たった1人立ち向かうキャプテン・アメリカに、
「On your left」と聞いたことあるセリフ。
スリング・ゲートからブラックパンサー、ファルコンをはじめとする消えてしまったメンバー、そして率いる軍が舞い戻ってきたときは、もう号泣寸前。そして、
「Avengers, assemble.」
キャプテン・アメリカのこのセリフとともに
両軍一斉に鬨の声をあげ、ぶつかり合うそのシーンは誰しもが興奮を隠せなかったことだろう。
インフィニティ・ガントレットを運ぶスパイダーマンを助けるキャプテン・マーベル、ヴァルキュリーなど、戦う女性が一堂に介するシーンも素晴らしい。個人的にはドクター・ストレンジが戦うシーンがカッコよくて好き。
アイアンマンの最期はもはや歴史に残る名シーン。戦いに勝利し、スパイダーマンがトニーに駆け寄るも、目からは涙が溢れる。ペッパーが優しく、彼に「ゆっくり休んでいいのよ」と囁くと、静かに彼はこの世をあとにした。続くトニーの葬儀のシーン、からのそれぞれが家族や仲間と再会を果たすシーンでは、号泣。
3時間の超大作のラストを飾るのはキャプテン・アメリカ。年老いたキャプテンには正直動揺してしまったが、彼の手には指輪が。本当のラストシーンでペギーと「約束」を果たしダンスを踊っている。BGMは1945年ハリー・ジェームズの楽曲『It's Been A Long, Long Time』。戦争から帰ってきた恋人や夫を迎え入れる女性が歌う曲だ。そして2人がキスを交わし、物語は幕を閉じる。


脱帽。もうそれ以上表現する言葉が見当たらない。マーベル作品の集大成にふさわしいラストシーンだった。
これを観ない人生はもったいない。本当にマーベルを観て良かった。


サノスはやはり強く、インフィニティ・ストーンが無い状態でも3人がかりで倒せないうえに、キャプテン・アメリカの盾を破壊してしまう。さらにはキャプテン・マーベルもふっとばす。最後にふさわしいヴィランだ。
ただ、そんなサノスをサシだったら粉々に出来そうだったワンダは今作でキャプテン・マーベルと肩を並べるほど強いのでは?(笑)

そして最後に下記キャラクターを一人ずつ、かつての名シーンとともに振り返っていくという見応えのあるエンドロール。
●ウォーマシン/ジェームズ・ローディ・ローズ...Don Cheadle
●アントマン/スコット・ラング...Paul Rudd
●ドクター・ストレンジ/スティーブン・ストレンジ...Benedict Cumberbatch
●ブラックパンサー/ティ・チャラ...Chadwick Boseman
●キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース...Brie Larson
●スパイダーマン/ピーター・パーカー...Tom Holland
●ネビュラ...Karen Gillan
●ガモーラ...Zoe Saldana
●ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン...Evangeline Lilly
●ヴァルキュリー/ブリュンヒルデ...Tessa Thompson
●フリッガ...Rene Russo
●スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ...Elizabeth Olsen
●ファルコン/サム・ウィルソン...Anthony Mackie
●ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ...Sebastian Stan
●ロキ...Tom Hiddleston
●オコエ...Danai Gurira
●ウォン...Benedict Wong
●マンティス...Pom Klementieff
●ドラックス...Dave Bautista
●シュリ...Letitia Wright
●ハワード・スターク...John Slattery
●エンシェント・ワン...Tilda Swinton
●ハッピー・ホーガン...Jon Favreau
●マーガレット・エリザベス・"ペギー"・カーター...Hayley Atwell
●ジェーン・フォスター...Natalie Portman
●メイ・パーカー...Marisa Tomei
●コーグ...Taika Waititi
●ラモンダ...Angela Bassett
●ハンク・ピム...Michael Douglas
●ジャネット・ヴァン・ダイン...Michelle Pfeiffer
●サディアス・"サンダーボルト"・ロス...William Hurt
●マリア・ヒル...Cobie Smulders
●グルート...Vin Diesel
●ロケット...Bradley Cooper
●ペッパー・ポッツ/レスキュー...Gwyneth Paltrow
●アレクサンダー・ピアース...Robert Redford
●サノス...Josh Brolin
●スターロード/ピーター・クイル...Chris Pratt
●ニック・フューリー...Samuel L. Jackson

さらに初代アベンジャーズのメンバーたちが、
アベンジャーズのテーマ、そして演者の直筆のサインとともに映し出される。
●ホークアイ/クリント・バートン...Jeremy Renner
●ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ...Scarlett Johansson
●ソー...Chris Hemsworth
●ハルク/ブルース・バナー...Mark Ruffalo
●キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース...Chris Evans
●アイアンマン/トニー・スターク...Robert Downey Jr.

そして。最後に。
マーベル作品といえばエンドロール後のおまけシーン。今作はそれが無い。代わりにマーベルのロゴが映し出される後ろで、何かを打ちつける鉄の音が聞こえる。これは『Iron Man』でトニーがテロリストに捕まったとき、最初にパワードスーツを作ったときの音だ。まさに円環構造である。ここまで素晴らしい物を目の当たりした最後に、マーベル作品の終わりではないことに気づかされる。「エンドゲーム」ではあるが、一つの区切りであるということに。





<あらすじ>
物語はクリントの一家のほのぼのとした風景から始まる。娘に矢を教えるクリント。家族みんなでランチをしようとしている時、突然それは訪れる。サノスのデシメーションだ。
前作『Avengers: Infinity War』で敗北を喫したアベンジャーズ。トニー・スタークとネビュラは、幸いにも生き残ったが、限りある燃料と食料の中、地球から遠い宇宙を彷徨いつづけるしかなかった。それから何十日も経ってついに食料も酸素も底をつき、最期を悟ったトニーの前に現れた眩い閃光。それは地球から遥々迎えにきたキャプテン・マーベルであった。
暗澹とする地球でスティーブ・ロジャースと再開したトニーは多くの仲間を失ったことを知る。最愛の人の行方を案じるトニーだが、目の前に現れたのはペッパー。幸いにもデシメーションの犠牲とはなっていなかった。トニーとネビュラが、残されたアベンジャーズと合流したところから話は急展開に。ネビュラがサノスの居場所を突き止め、インフィニティ・ストーンを奪いに行くことに。再び6つの石をはめて指を鳴らせば、消えてしまった仲間を救える。その希望とともにサノスの元へ急行し、隠居生活を送るサノスの不意をつき左腕を切り落とすことに成功する。しかし、石は既にそこにはなかった。サノスは淡々と役目を果たし石は破壊したと話す。怒りに任せてソーはサノスの首を切り落とした。「頭を狙った」ソーは悔しそうな表情でそう漏らすが、消えた仲間たちが帰ってくることはなかった。そしてそこで一回画面は暗転してしまう。
そこに浮かびあがった文字は「5年後」。
スティーブは、デシメーション以前のサムにならい、生き残った人々のセラピーに参加している。ナターシャはかつてのアベンジャーズたちと連絡を取り合っていた。人々には「前に進もう」と励まし、必死に良い人間になろうと模索する彼女であるが、心の中では5年前の悲劇のことが忘れられない。彼女にとって家族であったアベンジャーズは、唯一の心の拠り所。かける思いも人一倍であったのだろう。そんな中、アントマンことスコット・ラングが量子世界から復活する。量子世界の中では5時間ほどしか経っていなかったが、外の世界では5年のときが過ぎたうえ、生命の半分が失われた世界を目の当たりにして混乱するスコット。彼はナターシャのいるかつてのアベンジャーズ基地におもむく。そこでスティーブとナターシャに、ある一つの可能性を話すスコット。もし、「タイムトラベル」が可能であったら。時間の流れが異なる量子世界に入り込めば、インフィニティ・ストーンが存在した時間に戻ることができる。そうすればまた仲間を救い出せる。そして、彼らは動き出した。わずかな希望を頼りに、トニーを訪ねる。
悲劇から5年経ちトニーは新しく生まれた娘とともに家族3人で幸せな日々を送っていた。そんなトニーにわずかな可能性を懸けて協力してくれと頼む3人だが、トニーは今の家族との時間を優先させたいといって断る。
諦めない3人は、次にブルースを訪ねる。協力を快諾したブルースは、早速タイムスリップの実験を行うが、失敗に終わる。途方に暮れるキャプテンであったが、彼の前に現れたのはトニー。なんとタイムトラベルの装置を開発することに成功したというのだ。彼は消えてしまったピーター=スパイダーマンを忘れられずにいた。ペッパーにも後押しされ、ついにトニーも動いたのだった。そこで6つのインフィニティ・ストーンを集めるために、ロケットとネビュラ、クリント、ソーなどを集合させ、再び始動することになった。キャプテン・マーベルは他の惑星を救うため不参加となった。クリントがテスト飛行でタイムスリップすると、そこで5年前に消えてしまった娘たちの声を耳にする。時間切れで対面することは出来なかったが、タイムスリップの成功を証明したのだった。効率的にかつ確実にストーンを集めるため、かつて3つ集まっていたニューヨーク、サノスがソウル・ストーンを手にする前の惑星ヴォーミア、クイルがパワー・ストーンを奪う直前の惑星モラグ、エーテルを身に宿したジェーンがいるアスガルドに、それぞれチームに分かれて回収することになった。
ニューヨークでは、ロキがチタウリの軍を引き連れて、当時2012年のアベンジャーズと戦っていた。ブルースはエンシェント・ワンを訪ねタイム・ストーンを渡してほしいと交渉。初めは拒否されるものの、インフィニティ・ストーンを元の時間と場所に戻すことを条件に、タイム・ストーンを手に入れる。スティーブは過去の自身と決闘した末にロキの杖に仕込んであったマインド・ストーンの回収に成功。しかしスコットとトニーはスペース・ストーンをロキに奪い返され、失敗。そこでスティーブとトニーはさらに過去の1970年の陸軍のキャンプに戻り、スペース・ストーンとタイムスリップに必要なピム粒子を奪うことに。そこでトニーは若き日のハワード・スタークと再会を果たす。スティーブはペギーを一目見るが、スペース・ストーンとピム粒子を無事回収し、現代に戻ることに。
惑星モラグではローディとネビュラが難なくパワー・ストーンを回収したかに思えたが、ネビュラが帰りのタイムスリップに失敗。というのも彼女がサイボーグであるが故に、当時の自分と繋がってしまい、現代の記憶を2014年のサノスに見られてしまう。ネビュラはサノスに捕らえられ、タイムスリップ装置も奪われてしまったのだった。
アスガルドでは、ソーとロケットが、ジェーンからエーテル=リアリティ・ストーンを回収しようと試みる。しかしその日が母フリッガの殺される日だと気付いたソーが土壇場で怖気づき、ロケットから叱咤される。ロケットは単独で回収に成功するものの、ソーはフリッガを横目に柱の影に隠れていた。そこでフリッガに気づかれ、思わぬ再会を果たすソーであったが、フリッガに未来から来たことを察知され、心中を吐露するソー。母フリッガはそんなソーに、「ヒーローとはありのままの自分でいること」と諭し、息子ソーを送り出す。ヘラに破壊される前のムジョルニアを回収したソーは、アスガルドを発つ。
ヴォーミアではクリントとナターシャがソウル・ストーンを得る目の前までたどり着いていた。しかし、そこでストーンを手にするには愛するものの魂を捧げる、つまり2人のうちどちらが生贄にならなければならないことを知る。クリントは自分の命を差し出すためナターシャを制し、自ら崖から飛び降りた。しかし後ろから追いかけてきたナターシャに助けられ、逆にナターシャが身を投じ、犠牲となってしまう。ソウル・ストーンを手中にしたクリントは、悲しみに暮れるのであった。
見事6つのインフィニティ・ストーンを回収したのであったが、ナターシャが現代に戻ってきてないことを知るメンバー。彼女の遺志を継ぐためにも、やはり成し遂げなければならない。早速ブルースはインフィニティ・ガントレットを手にはめるが、凄まじいエネルギーが彼の身体に流れ込む。ハルクの肉体でギリギリ耐え抜き指を鳴らすことに成功する。すると突然クリントのスマホに電話がかかってきた。それは、消えてしまったはずの妻からだった。思わずクリントは笑みをこぼし、スコットが晴れた外を眺め、成功を喜ぼうとしたその時だった。空から無数の砲弾が降ってきて、アベンジャーズ施設を無残に破壊したのだった。それは現代のネビュラになりすました2014年のネビュラが、奪った装置を使って現代に呼び寄せたサノス軍であった。
崩壊するアベンジャーズ施設の中から、抜け出したソー、トニー、スティーブの3人が目にしたのは、堂々と座り込むサノス。ついに本当のAvengeを果たすべく、3人はサノス挑む。3人を相手にしても圧倒するサノスであったが、キャプテン・アメリカがムジョルニアを手にし、反撃を開始する。優勢かと思われたが、サノスはキャプテン・アメリカの盾を破壊し、力で打ち勝ってしまった。かろうじて起き上がるキャプテンの前には母船から降り立ったサノスの膨大な量の軍。たった1人立ち向かおうとするキャプテンだが、そこに通信が入る。聞き覚えのある声と、聞き覚えのあるセリフ。「on your left」、そのセリフのあとに空間からリングが現れ、ブラックパンサーが現れたのだった。そしてファルコン、ワンダ、ドクターストレンジ、スパイダーマンなど5年前の戦いで消えてしまった仲間たちが舞い戻ってきたのだった。そしてワカンダ軍、アスガルド軍、魔術師たち、ラヴェジャーズなどかつて戦いをともにしてきた仲間が一堂に介し、キャプテンの「Avengers, assemble」の言葉とともに全面対決が始まる。戦いの中で、インフィニティ・ガントレットを持って逃げるクリントを狙うサノス軍であるが、アベンジャーズたちが阻止。ワンダがサノスと対決。ワンダが能力で圧倒し、サノスを倒そうとした直前、空からの集中砲火が始まり、戦場は混沌と化す。しかし集中砲火の対象が地上から空へ変わる。空から現れたのはキャプテン・マーベルであった。母船を1人で破壊し、圧倒的な戦力で軍を倒していくマーベル。一気に形勢逆転と思われたが、サノスがインフィニティ・ガントレットを手にしてしまう。再び指を鳴らそうとするも寸前でマーベルが阻止。しかしサノスは彼女をパワー・ストーンの力で吹き飛ばしてしまう。ついに本当に指を鳴らしてしまおうとしたとき、今度はアイアンマンが阻止。何とか抵抗するものの、サノスは彼を投げ飛ばし、ついに指を鳴らしてしまう。しかし、何も起こらない。サノスのガントレットには6つのインフィニティ・ストーンはなかった。インフィニティ・ストーンはアイアンマンの手に渡っていた。そして彼は自らの身と引き換えに、指を鳴らしたのだった。
サノス軍は次々と灰と化し、そしてサノスもついには塵とともに消えてなくなった。ついにアベンジャーズが勝利を収めたのだった。莫大なエネルギーが身体に流れ込んだトニーの身体はもはや助からなかった。声も出せない中、ローディ、ピーター、ペッパー、そしてアベンジャーズの仲間たちに見守られながら静かに息を引き取ったのだった。
トニーはタイムスリップ前に娘にムービーを残していた。「これを見るときはお祝いの時がいい」「何もかもうまくいくさ、3000回愛してる」そうトニーは遺していたのだった。彼の葬儀にはペッパー、娘モーガン、ハッピー、今まで戦いに参加したアベンジャーズたちに加えて『Iron Man 3』で登場したハーレー、ヒル、そしてニック・フューリーが参列。
ソーはアスガルドの王をヴァルキュリーに任命し、自分はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員として旅することを決意。
キャプテン・アメリカはインフィニティ・ストーンを元の場所に戻すために再びタイムスリップに出かける。ブルース、サム、バッキーは彼を見送るが、5秒後に戻ってくるはずであったがそこ彼が戻ることはなかった。代わりにベンチに1人腰掛ける老人の存在に気づく。サムが声をかけるとそれは年老いたスティーブだった。「自分の人生を生きてみることにしたんだ」そう話すスティーブは、サムにキャプテン・アメリカの盾を託す。
ストーンを戻すために過去に戻ったスティーブはストーンを戻したあと、ペギーと再会を果たしていたのだ。そして『Captain America: The First Avenger』で果たせなかった約束のダンスを踊る彼らがキスを交わし、映画の幕は閉じる。
けいすけ

けいすけ