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家族の波紋のmaikyのレビュー・感想・評価

家族の波紋(2010年製作の映画)
3.2
家族ってなんでこんなに面倒なんだろうと、たびたび思う。
他人なら無視出来るのに、家族だと出来ない。
私の勝手でしょと思うのに、どこかで認めて欲しい。
想いを話すときに、何故か否定される気がして不安がつきまとう。

家の中で成り立つ関係。
家の中だから成り立つ自分。

どんなに自分が変化しても、家の中にいると、戻ってしまう。

変化しない方がラクだけど、変化していたりする。
家の中から外に出ると、家族は少しバラバラになる。
家の中の自分と、家の外の自分。

じわじわと侵食して、たまに自分の道を阻もうとする。
変化するなと言ってくる。

歩みを止めることを選択するのは自分だから、止めてしまう程度の歩みならばその程度の気持ちってことだと、今では思えるけれど、数年前の私は思えるだろうか。

「強くある必要がある」
そうなんだ。
自分の人生を生きるには、強くあることが必要だ。

それぞれの人生があるのに、「家」が家族をひとつにしようとする見えない力のようなものを、定点カメラだからこそ少し自分の目線からみることが出来た。

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トムヒドルストン目当てで観た作品です。
とにかく出だしのトムヒのくりくり頭で赤ちゃんのような顔であどけない表情で全然洗練されてないけど背が高い様から、なぜか高めの声が出ると想像していたらあの素晴らしいセクシーすぎる声が出てきてどたまげた。
ギャップって言葉はこの瞬間のために生まれたんだと思う。
わたしもローズのように、お坊ちゃんで世間知らずだけど倫理観が強くてそれ故に天然で空気読まない行動ができちゃうブロンドのベビーフェイスセクシーボイスに好意を持たれたいんだけどどうしたらその人生歩めるんだろう誰か教えてください。

トムヒの若い頃の話なんじゃないかな?ってくらい、トムヒの優しさとかおぼっちゃま感とか、天然ゆえの空気読まない感とか、優しすぎちゃうかんじとか、出過ぎてて、すごく良かったです…。
元々の素材の良さを活かしたお料理的な…。
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