しゅう

殺されたミンジュのしゅうのレビュー・感想・評価

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)
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150926@ 映画美学校試写室

上意下達の命令系統が貫徹された組織では、実際の行為者の意味付けが行為者自身によってなされない。そうした主体性なき主体的行為に罰を与えようとする者が、同様に警察や軍など国家組織の一員としての外装を呈するのがなんとも皮肉。しかし、その組織の一員としての化けの皮が剥がされたときに剥き出しになる暴力を御するためには、やはり組織が必要悪なのではないかということも思わせる。
画面の運動には取り立てて見るべきものはないと思う。
しゅう

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