キャサリン子

スポットライト 世紀のスクープのキャサリン子のレビュー・感想・評価

4.3
カトリック系住民が多いボストンで、神父による児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描き出した実話。
第88回アカデミー作品賞、脚本賞受賞。


神父が児童らを性的虐待?!
信じ難いことだけれど、実話である。
その人数の多さに愕然とした。
しかも、そんな遠い昔の話ではない。
生々しい性被害の実態に、冗談抜きで吐き気をもよおした。


全体を通して物静かで、決して派手な作品ではない。
けれど、ぐいぐい引き込まれる。
倍速で観てるわけじゃないのに2倍速くらいに感じるようなスピード感があり、時が経つのを忘れて見入った。


ラストは、私史上最高と言っても過言では無い。
エンドロール前のテロップには、震え上がるほどの衝撃を受けた。
と同時に、制作者側の激しい憤りと気概を感じた。


文句無しの作品賞。
この事実を執念の記者魂で暴いた記者の皆さんに、心から敬意を表したい。
キャサリン子

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