比較的淡々とした語り口で
カトリック司祭の性的虐待に鋭く切り込んだ作品。
本事件を暴いた記者を過度に英雄視することもなく
実直に仕事に取り組む姿を真摯に描いてるのは
実にフェアなスタンスだと感じる。
劇的な妨害工作みたいなものも無いのが
一層本作を上質なものに仕立て上げていると思う。
それでいて結構テンポがいい。
129分とそれなりの尺に伴い情報量も結構あって
次々に情報を詰め込まれていくので
淡々としているのにダレるという感じがなく好印象。
役者陣ではなんといってもマークラファロ。
変わり者で善人と言うほど善人でも無いけど
強い信念と使命感を抱えている記者を好演。
ある意味彼もalways angryなのだ。
