アカエリヒレアシシギ

スポットライト 世紀のスクープのアカエリヒレアシシギのレビュー・感想・評価

4.0
アメリカの地方紙が世界中の多くの人を救った実話。

2016年アカデミー賞 作品賞・脚本賞

アメリカ地方紙「ボストングローブ」が2002年に掲載したスクープ『カトリック教会神父による児童虐待の事実』の裏側をドキュメンタリー風に描く。

ドキュメンタリーなのにとてもテンポが良く、かつ内容もカトリックに馴染みのない人にもわかるようにできるだけ細かく噛み砕かれているため2時間あっという間に感じた。

地方紙が教会を訴えるという考えられない構図にはワクワクするし、個人の過ちではなく組織の愚行ということまで踏み込んでいるのは素晴らしい。

社会的弱者のためにタブーや権利に立ち向かう姿勢と長期間にわたる徹底的な取材。ジャーナリズムの大切さに気づく映画。

現代の日本のマスコミ体制についてもいろいろ考えてしまった。