ぽち

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のぽちのレビュー・感想・評価

3.5
金曜ロードショーで。
音声は原語、字幕は吹替え字幕。

ハリーポッターを卒業した世代にちょうど良い、青年の冒険譚。
ハリポタ履修済みの人を想定してか、世界観の説明描写は少な目。
時代やアメリカ魔法界、魔法動物の研究者という立場については
しっかりと導入してくれてわかりやすかった。

魔法動物たちがとにかくかわいい。
予告動画の時点でニフラーのとりこになってた。
ポ○モンや妖怪○ォッチみたいに、最初は人間に迷惑かけてる生き物を手懐けて仲間にしてしまう系。

序盤は動物たちのドタバタ、途中からはハリポタと同じように
物語の主軸が悪の魔法使いとの対決へ移行していく展開。
魔法の解説なし・必殺技感も薄で、やばそうな魔法がバンバン飛び交う
大人な仕上がりが良き。
冒険譚だけど自分からワクワクへ向かっていくのではなく
完全なる巻き込まれ型なのも大人。

人間関係もなかなか面白い。
ハリポタでもそうだけど、「家族」は強いキーワードになっていそう。
魔法界が家柄縛りが強めだからどうしてもだけど、
舞台をアメリカに移しても・非魔法族の話題でも必ず「家族」が出てきている印象。
メインは4人組だけどうち二人は姉妹だし。
この中から二組カップルが成立しそうだし。
その恋模様も面白いけど、
半ば強制的に運命共同体になった立場も個性もバラバラの大人たちが
利害を超えて信頼や友情を育んでいくのも見どころだと思う。
みんな一癖あるけど良いヤツなんだ…。

もう一度ハリポタの魔法の世界を覗けることが嬉しいし
成長物語の年齢を過ぎた大人にとって共感しやすい設定、
だけど時代が戦前であることが現実に近すぎなくてバランスが良い。
観るのに気合もいらないからシリーズ完走できそう。
ぽち

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