いた

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のいたのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ハリーポッターの映画というより単独映画として観るべき映画だと感じました。
ハリーポッターが完結させた物語に依存することなく、続編でもなく完全なる前日談でもない「ファンタビ」という単独のシリーズとして成立させた点が本当に素晴らしい、、、
それでもハリーポッターとはしっかりと世界観を共有しファンサービスも十分に入れてくれ、ハリーポッターのファンにもノスタルジーを感じさせてくれます。脚本をローリングさん本人が書き、イェーツさんが監督をしただけあり、本当にハリーポッターの世界観の延長のように感じさせてくれます。

ニュートとジェイコブの二人はとても印象的で好感の持てるようなキャラクターでしたが、それ以外のキャラクターはイマイチ印象に残らず、ティナなどは特にもう少しキャラの成長が行われたり、背景が語られても良かったのではと思います。

また、最後のニュートとクリーデンスの戦いも映画のクライマックスにしては少し物足りないと感じました。
クリーデンスは卑劣な環境で育ち(ハリーとのパラレルがここでクリーデンスの設定で登場したことには感心しました)、唯一信頼していたグレーブスから裏切られたという背景とキャラの深みがあったので、そこでニュートとの関わりを通して考えを改め人間の「愛」(これまたハリーポッターとのパラレル)に気づく、という描写があってもいいのではないか、と思いました。
あまりにもニュートとクリーデンスが最後まで関わるのとなく最終決戦を迎えてしまったので、もう少し決戦の前後に二人の間で心が通い合う描写があってもいいのではないか、と感じました。
せっかくのクリーデンスの設定が少し勿体無い気がしました。


設定とか世界観がとても素晴らしいだけに、凄い惜しい映画に思えました!
いた

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