丑年のゆい

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生の丑年のゆいのレビュー・感想・評価

-
【自己考察】
クリーデンスについては、ダンブルドアの母ケンドラが妹アリアナの魔力の暴走によって命を落とす事から考えると年齢的に矛盾が生じる。唯一考えられるのはダンブルドアの父パーシバルが残した腹違いの兄弟説である。原作ではマグルを攻撃しアズカバンで命を落としたとされるが、明確な死の期日は不明である。仮に何らかの理由で脱獄しそこにグリンデルバルドが関わっていたとしたら、クリーデンスの居場所と出生をグリンデルバルドが知っている事と辻褄が合う。グリンデルバルドはダンブルドアと同志だった頃、彼の父親がした事とアズカバンで服役している事を知る機会があったというのも根拠になる。

物語として珍しいのは我々はこの話が行き着く結末を知っていることだ。かつて恋仲となり、夢を語り合ったダンブルドアとグリンデルバルド、2人の数奇な運命を辿っていくのは非常に興味深い。

グリンデルバルドは晩年、自身の築いたヌルメンガード城に幽閉され悔恨の念を示していたと記述されている。53年後、闇の帝王ヴォルデモートと対峙した彼は、ニワトコの杖を求めるヴォルデモートに情報を教えず間接的にダンブルドアを守っている。何がグリンデルバルドを変えたのか、本作はダンブルドアとグリンデルバルドとニュートの3人の主人公の視点から観る事ができるので興味深い。

アリアナの死の真相、ダンブルドアとグリンデルバルドの伝説的な世紀の大決闘など見所がまだまだあるので、大変な世の中であるが是非頑張ってほしい。

前作から入った人は勿論、映画で“ハリーポッター”シリーズを観てきた人すらも置いてけぼりにするぐらいのガチ仕様の映画。作り手は勇気がいると思うけど、今後も追い続けていく。

「より大きな善の為に」
ダンブルドアが考案し、後にグリンデルバルドのスローガンとなる言葉。

初見は2018年11月24日  109シネマズエキスポシティ
丑年のゆい

丑年のゆい