はなお

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のはなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

待ってました!第2部!

前作気になる最後を迎えたジョニーデップ演じるゲラートグリンデルバルドの軍団結成にピントを合わせた今作です。
グリンデルバルドはハリポタ映画死の秘宝part1でヴォルデモードにヌルメンガード城ですんなりと倒されますが、元はといえばダンブルドアと親友、同じ志を目指し血を分け合った仲であるからして全てに関して一筋縄ではいかないわけですね…。それをジョニーデップが演じるというのもなんとも納得。
ヴォルデモートが力でモノを言わせ恐怖で支配、自らなんでもやりたいタイプならば
グリンデルバルドは口上手く周りを誑かし、相手を精神的に追い詰めて仕留めるタイプ。
悪のカリスマ的存在です。
だからこそダンブルドアも惹かれるものがあったのでしょう…。

そしてなんと言ってもダンブルドア先生!
まだ校長先生になる前、ハリポタ世代からはおよそ60年前のダンブルドア先生を演じるのはジュードロウ 。とりあえずジュード最高でした。
若いながらも頼り甲斐があって、力と知性を内に秘めているという堂々とした風格。大人の余裕。お洒落なコーデュロイコート。顔を覆う髭も決して汚らしくない、素晴らしくお洒落でかっこいいです!
家族のいざこざで未だに心にしこりを残しながらも日々のホグワーツでの仕事に、グリンデルバルドの動向を追い、大変多忙ではあるけれどそれさえもどこか楽しんでいるようないつでもユーモアを忘れないダンブルドアはやはり天才だったのでしょうね。
生徒先生ではなく友人であるニュートとの関係もなかなかに興味深かったです。

そしてハリポタシリーズと比べてファンタビの良いところはなんといっても自由な衣装、世界観の広がり。
どうしてもハリポタはホグワーツの中の話だから仕方ないのだけれども、ファンタビは今回、アメリカ、イギリス、フランス、とそれぞれの魔法世界を拾って魅せてくれました。
衣装もどれもお洒落だし、小物一つとってもお洒落。サーカスの場面の華やかさには目を奪われたし
個人的に、リタの魔法省衣装がどれも好きです。ゾーイはスタイルいいしなんでも似合いますねぇ…♡

そして忘れちゃいけない魔法生物たち!
前作で大人気だったきらきらだいすきニフラーにまさかのファミリーが。ニフラージュニアは非常に愛くるしく手のひらに乗せてひたすらに愛でたいですね。
その他中国出身の魔法生物ズー・ウーは恐ろしい巨体ですがおもちゃがチリンチリンと鳴ったときの目がきらきらと輝く表情は飼っている猫ちゃんにそっくりで思わず笑ってしまいました。その他懐かしいセストラルが出たり日本の河童が出たりと前回ほどピックアップされてはいませんでしたが覚えているだけでも8種類ほどの魔法生物が出てました。
一応タイトルでもあるのでもっと詳しく見せてくれても良かったかなとも思いますが…。

まぁなにせ私はハリポタだいすきなので、レストレンジの家系話やらホグワーツでの授業風景やら、ダンブルドアやら出てきてくれただけでもう両手を上げて万歳喜びでした。
もちろんニュートの不器用なかわいさやジェイコブの憎めない良さ、ティナの凛とした態度やクイニーの美しさも健在で新キャラ続々の今作ではとても安心しました♡

ファンタビはわりと、当然みんなハリポタ見てるよね?という前提で話が進んでいくのでポッタリアンには狂喜乱舞の作品だけどハリポタ見てない人世界観が染み付いてない人にはなかなかに受け入れがたいのかも…しれないですね。まぁそれを打開するためにハリポタ世界に入門しやすい魔法生物とかのお話にしてるのかなとも思うのですが、まぁぜひハリポタ全部見て世界観をしみつけてからファンタビ見ていただきたいですね!

そして私もまた賢者の石から見直したいと思います…!
はなお

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