MasterYu

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のMasterYuのレビュー・感想・評価

3.8
オブスキュラスを宿すクリーデンス、そしてクイニーを仲間に引き込み、魔法界を支配し、人間界に戦争を仕掛けようとするグリンデルバルド。
そのグリンデルバルドとの「血の誓い」のため戦えないダンブルドアは、ニュートを含む少人数のチームで対抗しようとする。
勢力を増したグリンデルバルドは国際魔法使い連盟の次期指導者に名乗り上げ、ニュートたちはそれを阻止しようと動くのだが・・・。

前作「黒い魔法使いの誕生」は、本作への繋ぎ的な内容だったので、それ単体で評価するには難しかったんですが、本作とセットで考えればいい前振りだったように感じます。
そうなると本作においてはもう少しクリーデンスの苦悩、クイニーの葛藤の描写を見せてもらいたかったですかねぇ。
ただタイトル通り本作はダンブルドアの話がメインなので、バランスとしては致し方ないのでしょう。
で、今回からグリンデルバルドがマッツ・ミケルセンに替わったわけですが、マッツならではという感じのグリンデルバルド像を構築していてよかったですね。
でもやはりジョニー・デップのグリンデルバルドと、ジュード・ロウのダンブルドアの絡みが観たかったなぁ。これは1作目の「魔法使いの旅」の時から期待していたポイントだったので残念極まりない。

ジェシカ・ウィリアムズが演じるラリーはいい新キャラでしたね。彼女の書物を使った魔法エフェクトは特徴的で画的にも楽しい。
ニュートと兄テセウスとの前作よりもちょっと打ち解けた絡み方もいいアクセントになっていたし、また今回もジェイコブのいい奴っぷりも堪能できました。

ダンブルドア役のジュード・ロウの渋さは誰が観たってニヤリって感じ(笑)
考えてみればダンブルドアの若気の至りがなければ、こんなに拗れていなかったんじゃね?なんて思うと、今後しっかり仕事をしてもらいたいですね(笑)

全体的には多少くどい演出やテンポの悪さを感じるところはありましたが、ハリー・ポッターシリーズとの繋がりを感じられる世界観は純粋に楽しかったです。

次回は新しい魔法動物の登場、ニュートの主役としての活躍に期待したい。
MasterYu

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