みかん

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のみかんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ゲラアルの、ゲラアルによる、ゲラアルファンの為の映画。

ジョニバルドはジャック・スパロウみたいな荒くれ具合が絶妙で、「黒い〜」冒頭の脱獄シーンハマってたんだけど、
ゲラアルの関係性により重きを置いた今作はマッツバルドじゃないとなし得なかったと思う。
世界を俯瞰するあの眼差しはマッツしか体現し得ない。
キャスティング天才。

また、クリーデンスとクイニーがグリンデルバルド側に前作で寝返ったものの、
今作は本当にそれでいいのか葛藤する様がリアルで、
よりこの二者が好きになった。

「出生の秘密を知りたい」と言う信念だけを頼りに迷子になってしまうクリーデンスはやはり子供なんだなと気づく

クイニーは愛を守る信念を追求した結果迷子になってる。彼女も中身はまだ子供なんよね(いい意味で)
やっぱ愛には抗えなかった!!!

晩餐会でジェイコブに見向きもしないけど、それはある意味クイニーの愛の形であって、
一瞬でも隙を見せたらジェイコブにどんな被害が及ぶか分からない、
傷つけるぐらいだったら嫌われる方が良いって思って行動する時点でやっぱクイニーはジェイコブ大好きなんだよね。
自己犠牲を厭わず互いを守ろうとするクイニー・ジェイコブの愛は本当に今シリーズの要の一つ…別れてたら私が怒ってた

ちゃんとジェイコブ暴走時にドイツ魔法省の役員にぶつけてるの、死の秘宝pt2でスネイプがカロー兄弟に呪文弾いてるそれと同じ感覚
嗚呼スネイプ

ウィザーディング・ワールド・シリーズは魔法を題材にしたファンタジーでありながら、他者への愛をテーマにしてるところが奥深いんよ。

あと純粋にビジュが良すぎてドイツ魔法省のヘルムートが好き。


以下、好きなシーン。

最初のカフェシーンがなんとも言えない尊さでもうバンクシーとか余裕で超えちゃう圧倒的美な絵画。
冒頭からダンブルドアの愛の告白なんて私キュン死にしちゃう。
I was in love with youなんて…ヤバいって…
ジュードとマッツの演技が完璧。

特に最後、ゲラートの攻撃呪文×アルバスの防御呪文で血の誓いペンダント破壊→2人だけの世界でのバトルシーン…悶絶発狂精神崩壊起こしそうなくらい感情爆発してもうた
運命って意地悪。

かつて愛した人と戦う葛藤。
互いの心音フォーカス。
2人の関係性を描いていても、それを決して美化されてるの一言で済ませられない関係性が良い。

キリンがダンブルドアにお辞儀する時のマッツの顔と言ったら…!恋人にフラれたセンチメンタルな女性の顔なんよ…!!やっぱ演技が凄い

ってかゲラートがドイツ魔法省に車で来て、窓開けて歓声聴いてほくそ笑むシーンと
キリンがもう一体生きてると知って水しぶき上げながらクリーデンスを追い詰めるシーン、
そしてまともな方のキリンがゲラートを選ばず、かつて愛したアルバスに対してお辞儀をした時のゲラートの顔がツボです。マッツ好きぃ
close(クロース)をクローズって言っちゃう訛りマッツも好き

ラリーの「ティナと親しいのよ〜彼女素晴らしい魔女よね」に対して言うニュートのShe is...といったらもう!!!!!!ピュアすぎんか!!!!デレデレやないか!!!!

アルバスに大きな心って言われたけど、それをクイニーの前では「君だけ」って言うジェイコブ・コワルスキー、全人類の鏡。恋愛マスター。

クリーデンスがMy name is Aureriusって言いながらアルバスに杖向けるシーンその他諸々戦闘シーンがバカかっこよかった。
ダンブルドア家の家系なのは一目瞭然だけどアバーフォースの息子とはね…
アリアナもオブスキュラスの宿主だったし…



ってか若き日のアバーフォースにリチャード・コイルキャスティングされてるの!!思わぬ所で推し拝めたの!!心臓に悪い!!!!!

ラリー×テセウスが意外と良いケミだったので
2人ハッピーエンド全力で推しますもうみんな幸せになって…!




序盤のキリン(Cillen?)の出産がクリーデンスの出自、テセウスの選挙に対する発言が後々のゲラート立候補の伏線だったの考えられてて脚本に拍手。

ユスフはいい具合に裏切り野郎かと思う適応力。

ニューティナ尊い。


ティナの出番が少なかったのと、ナギニが全く出なかったから4,5で出てきてほしい。
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