叡福寺清子

ヘイル、シーザー!の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)
2.9
パーツ美人のパーツを福笑い的に集めても決して美人になるわけではない,というアレ.
スタジオでの調整役のブローリンが主役なので,あちらこちらの製作セットを巡るのだが,そのどれもが劇中劇の範疇を越えてるのが,素晴らしい.小ネタ(双子のティルダ/スカーフに殺される/アルデン器用やね等々)もハマってるし.
でも全体的にはいまいちパッとしない,ホントにアレ?作品.
ベン・ハーやらカサブランカを意識した作品があったり,往年の西部劇が再現されたり.特にチャニング・テイタムのミュージカルは,マジもんでワクワクした.
でキリストの伝記映画の主演のクルーニーが共産主義にかぶれかかるってのは,マッカーシズムに対する皮肉のつもりなのか,コーエン兄弟.あの集団の屁理屈聞いてたら共産主義の頭でっかちを嘲笑ってるようにも取れるんだけどな.そして憑きかかった共産主義をビンタ6発で祓いのけたブローリンかっこいい.
にしても,ロマノフ以外のスカヨハ久方ぶりに観た気がする.エロい声してんなぁ・・・