1950年代の混乱期ハリウッドをコメディで彩ったコーエン兄弟の作品。
テレビなどの他業界の存在感や宗教の境界線、俳優たちの管理に不祥事の尻拭いまで、ありとあらゆるスタジオの汚れ仕事を引き受けるマニックス。へこたれず仕事に打ち込む彼の最大の敵は、禁煙。
トラブル続きのマニックスだったが、テレビにまけじと打ち出した映画『ヘイルシーザー！』(映画の中の映画)の撮影中、主演のウィットロックが何者かに誘拐される。自分が推薦した俳優が大根すぎる、清純派で売りたい女優が未婚の母になりかける、どっちがどっちか見分けもつかない記者姉妹にネタを掴まれかける、ウィットロックの身代金は請求される。挙げ句の果てにはロッキードからのヘッドハンティングを受ける。月とスッポンの条件待遇でも、マニックスは分かっていた。自分は何をすべきなのかを。
なんだか難しいように考えると果てしなくわけわかんなくなりそうな映画。笑っていいのかわかんない困るシーンだったり、ただ単にくだらないのに勘ぐってしまったり。普通に無心で笑っていい映画です。
