グラッデン

スーサイド・スクワッドのグラッデンのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.6
凶悪犯罪者ばかりを集めたタスクフォースX=スーサイド・スクワッドの活躍を描いた作品。

スーパーマン、バッドマンをはじめ作品としての認知度は高いDCコミックではありますが、現在の映画シリーズの積み上げが浅い段階でブッ込んだだけに、ある程度の説明多めは想定内。しかしながら、それを踏まえても、時間尺を含めて、駆け足ながらも上手くまとめていた印象です。

また、本作の醍醐味とも言えるキャラの見せ方についても、やや駆け足ではありましたが、テンポを大きく崩すことなく伝えられたのではないかと。

特に、本作のヒロインとも言うべき、ハーレー・クインのビジュアルの変遷を上手く描いたのは良かったです。ヴィランに変貌する前の彼女、我々がコミックスやアニメ等の作品で知る彼女、そして本作における彼女、まさに彼女の「変身」を回想シーンを使いながら伝えられていたと思います。

キャラについては、本作のジャレット・レトが演じたジョーカーについても、最もハードルが高いと考えていただけに、これまでとはまた違った魅力あるジョーカーのイメージを作れていたので、登場場面は多くありませんでしたが、グッと引き寄せられました。是非とも今後のシリーズの中で再登場して欲しいところですが、はたして。

作品の性格上、キャラ優先とする部分はあると思いますが、アメコミ原作シリーズとして先行するMCUが重厚なドラマ・メッセージ性を加味した物語を展開しているだけに、物足りなさはあったことは否めないですね。
とはいえ、クインのようにネクストを期待したいキャラも多くおりますので、シリーズの今後も含めて期待したいところです。