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エル・トポのyukoのレビュー・感想・評価

エル・トポ(1970年製作の映画)
4.9
こ、こ、これは、、、衝撃受けすぎて放心状態。こんな映画出会ったことが無い。

カルト中のカルト映画だよ。す、凄ぇ〜。見終わったばかりでまだ反芻しきれてない。

同じカルト映画でもデビッドリンチのロストハイウェイは受け付けなくて、アレハンドロホドロフスキー監督の変態っぷりにはビンビン感じちゃうのは、ただの個人的な好みなのかな。アンテナが勝手に反応してしまう。

宗教的メタファーが散りばめられてるのはダーレンアロノフスキー監督のマザーと通ずるものがあるけど、こちらはもっとマニアックで強烈にあくが強い。演劇やコントや漫画でも観ているような独特なカット割りで、映画の作り方にしてもすごく新鮮。4人のマエストロを倒しに行くくだりは、少年ジャンプの漫画みたいなRPG感でドキドキしてしまった。異形の者たちの神秘的で神聖な存在感はジブリのように純粋で不可侵な世界観だし、狂った宗教メタファーと西部劇と漫画のように癖強すぎるキャラが次々と現れて、盛りだくさんすぎて考える時間も与えてくれないけど、観れば観るほどひきこまれてしまう。

これはドラッグみたいな映画だなぁ。もう一度観たらスコア5になるかも。中毒になること間違いないけど、堂々と人には勧められない後ろめたさもあるんだよね。破壊力抜群!音楽も渋いんだよなー。
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