『踊る大捜査線』の劇場版映画の第4作目であり、シリーズ最終作。気になるところは多々あれど、色んな意味で15年にも及ぶ歴史の重みを感じることができました。
踊るシリーズは基本コメディ風味だから忘れがちだけど、ドラマの頃から一貫して警察上層部の腐敗を描いていた。最後となる今作は、まさにそれの集大成と呼べるような内容で、最後まで青島や室井さんが戦っていたのは警察そのものだったのがよく分かる展開でした。
社会風刺と言うには微妙かもしれないけど、だからこそ、このシリーズの結末はこれでいいんでしょう。踊る史上最もシリアスな雰囲気で、ツッコミどころは多いし、見たいものとは違ったけど、そこに文句を言う気は不思議とない。
それよりもキャストの皆さん、お疲れさまでしたという想いが強い。そして、何よりも青島というキャラクターを生み出した功績をまず讃えたい感じ。総括的なまとめにはなっちゃったけど、これが本心ではある。
今作の話もちょっとだけすると、いちばんテンションが上がったのは、過去の場面を織り交ぜながらのOP。これとスコアで後は察してください。
室井さんの新作は見ようかまだ迷い中。