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ドラキュラ'72のcometのレビュー・感想・評価

ドラキュラ'72(1972年製作の映画)
3.4
クリストファー・リーのドラキュラ第6作。前作からの直接的な繋がりはなし 。1872年ヴァン・ヘルシングとの最後の戦いから100年後、弟子(の子孫)が行った黒ミサにより伯爵はロンドンに蘇る(1872年の弟子が なぜすぐに蘇らせなかったのかは謎)。迎え撃つヴァン・ヘルシングの孫を演じるのはピーター・カッシング。リーとは第1作以来の共演になる。

70年代初頭の文化がまず楽し過ぎる。サイケデリック・ムーブメント? スウィンギング・ロンドン? 音楽もかなりファンキーでドラキュラとの組み合わせが新鮮。せっかく斬新な時代設定なのに伯爵の活動範囲が廃教会に限られるのは残念。アクションは冒頭の馬車での対決以外パッとしないが、ピーター・カッシングが出ているだけで画面が引き締まる。本当に引き締まる。

今回は小さい十字架なら無理すれば引きちぎることが可能に。ニンニクは効かないなどと語られる。また弱点に銀のナイフと流水が追加。最後は聖水をかけられた伯爵がヴァン・ヘルシングの用意した木の杭付き墓穴に落ちて消滅。

キャロライン・マンローが出ていた。

以下はシリーズの国内ソフトについてのメモ。

*久し振りに「いいね」が付いたので
状況をアップデートしている。
(2023年8月24日追記)

ハマーのドラキュラ・シリーズ 第2作『吸血鬼ドラキュラの花嫁』にクリストファー・リーは出演していない。ピーター・カッシングのみ。国内ソフト(スティングレイ)は今日現在ヤフオクで19800円。とても手が出ない。

*『吸血鬼ドラキュラの花嫁』はますます入手困難に。ヤフオクにもメルカリにも出品なし。(2023年8月24日追記)

リー第2作となる『凶人ドラキュラ』国内ソフト(エスピーオー)は今日現在Amazonで10000円。ハマー・フィルム怪奇コレクションDVD-BOX(Ⅰ)~吸血!モンスター編~にも収録されているのでそちらが狙い目かもしれない。5000円弱。

*『凶人ドラキュラ』はHappinetからブルーレイが発売された。早く買って観なければ。(2023年8月24日追記)

リー 3作目〜6作目は今回鑑賞。
『帰って来たドラキュラ』
『ドラキュラ血の味』
『血のエクソシズム/ドラキュラの復活』
(日本未公開らしい)
『ドラキュラ’72』

リー7作目『新ドラキュラ/悪魔の儀式』国内ソフト(WHDジャパン)は今日現在Amazonでレンタル落ちが9670円。

*『新ドラキュラ/悪魔の儀式』も国内メーカーからDVDが再発売され入手しやすくなった。画質が悪いらしく買い控えているが、また廃盤→高騰する前に手に入れたい。
(2023年8月24日追記)

ハマーのドラキュラ・シリーズ第9作『ドラゴン VS. 7人の吸血鬼』はリー未出演、カッシングのみ。国内ソフト未発売。つい先日 謎の海賊版DVDセットがヤフオクに出品されていた。確か10000円弱で落札。

*その後 海外版ブルーレイが発売された。
(2023年8月24日追記)
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