いな

日本のいちばん長い日のいなのネタバレレビュー・内容・結末

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

終戦時の日本のポツダム宣言受諾までの御前会議や宮城事件などの緊迫した状況を描く作品。海外ドラマのトゥエンティーフォー(24)みたいに刻一刻と進む時間を感じられる緊張感が良かった。似ている作品として『ヒトラー最後の12 日間』が挙げられるが、これと同じく戦闘シーンがほとんど無いにも関わらず緊迫感があり楽しめた。主要登場人物の俳優の演技も皆良かった。松坂桃李演じる畑中の迫真の演技も良かったし、何より本木さん演じる昭和天皇は雰囲気があってよかった。雰囲気といっても唯一知っているイメージである玉音放送の雰囲気にちゃんと寄せてたなという感じ。所感としては明らかに敗戦濃厚な状況に関わらず本土決戦を主張する人々、ポツダム宣言受諾の方針が固まってからも、詔の草案であーだこーだと時間がかかる。この間に助けられた命がどれだけあったかと思うと辛い。終戦の日に最後の特攻に出た人がいるとも聞いたこともある。一方、阿南陸軍大臣や畑中少佐など潔く自決するような武士道の精神も現代には無い考え方で興味深い。
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