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合衆国最後の日のbopapaのレビュー・感想・評価

合衆国最後の日(1977年製作の映画)
3.6
2019年 22本目

40年以上前の映画、基地のセットも古臭いし嘘臭い。なのに!なんでこんなにドキドキすんだよ!良い映画は画質だCGだ関係無いですね、場面展開と会話の重みにただただ引き込まれていきました。

核弾頭ミサイル基地が乗っ取られて犯人と政府が交渉する話、ただそれだけのお話。だけど出てくる政府側の奴らがいちいちクセが強いし、犯人側もそれぞれの主張やら理念やらがあり、それらが絡み合う事で事態がなかなかまとまらない。でもそこがとても緊張感を伴ってて良い。

犯人からの電話を受ける国防長官みたいなオッさんが、様々な電話を使いこなすのですが、いわゆる黒電話のタイプの古い電話が何種類も置いてあり、黒電話、赤電話、黄色電話と色んな色に塗られた電話が置かれてました。掛かってきた電話の色を見て、これは現場の責任者からだ!とか見分けてたらしいんですが、大統領とのホットラインだけ何故か机の引き出しにしまってました。

こういう細かい所、ギャグなのか?笑わそうとしてんのか?と疑ってしまう部分もありましたが、大統領執務室での会議のシーンの緊張感だとか、基地内で犯人がセキュリティを外す所とか凄い面白い!ドキドキです。

最期のシーンは、そりゃないだろお前ら〜と悲しくなってしまうのですが、犯人側の1人の台詞「アメリカを裏で動かしている真の権力者達にとっては大統領の命でさえ使い捨て出来るもの」ってのがリアル過ぎて怖いよね…。
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