合衆国最後の日の作品情報・感想・評価

「合衆国最後の日」に投稿された感想・評価

会議室での緊迫したやりとりは『日本のいちばん長い日』を思い起こします。男しか出てこないのも似てますね。それと核爆弾で世界を人質にとって政府を脅すという話の筋は『太陽を盗んだ男』のようです。ベトナム戦争の真実を隠蔽する政府に、文書を公開はせよと核爆弾を盾に要求します。画面を分割してそれぞれの場で起こっていることが同時進行するシーンがある何度もありますが、緊迫感が出てとても効果的でした。
eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.0
PFFアルドリッチ特集。渋いキャスト男、男、男なポリティカルアクションスリラー。政府が隠蔽していた機密文書の公表求めベトナム戦争帰還兵が核ミサイル基地占拠。チャールズ・ダーニング演大統領のルックスがトランプ系⁉︎なのが今は皮肉。突き付けられる重さが時代を超えてる。
またしても主要キャストを待ち受けるのは…
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

4.3
二時間半あって最初から最後まで面白いのは凄い。カット割りのテンポのよさと役者の魅力によるところが大きそう。バート・ランカスターとチャールズ・ダーニング演じる大統領は特に魅力的。チャールズ・ダーニング、当時54歳にしては貫禄ありすぎでは。
本当に大統領かよというような素朴な正義感が爆発する閣僚会議のシーンは若干ダレを感じる気もするが、まあほぼ全編面白い。
ミサイル発射時は爆破をやめたふりして爆破してしまえばよかったのではとか、そもそも核ミサイルのそばで爆弾使ってもええんかとか思ったがまあ細かいことはいいか。
分割画面もちょっと見ていて疲れるが緊張感を煽る良い効果を出している。
ランカスターの大統領に対する目線から敬意と信頼が感じられ、好演であった。この二人のホモソーシャル感満載の信頼関係は熱い。考えてみれば本当に画面に一回も女性映らなかったのではというホモソーシャルっぷり。
大統領が倒れたばかりにもかかわらずマッケンジーによって虚しく画面のスイッチが消され、信頼していた長官は目を背ける。巨大なシステムの前では大統領すら無力な個人でしかない。
しかし嘘でも頷いてくれよ...中途半端な誠実さ...
tristana

tristanaの感想・評価

4.0
頭ガチガチでお人好し、大統領(チャールズ・ダーニング!)にメロメロ😍のバート・ランカスター、最後の最後で観客全員のツッコミを一身に浴びるはずのメルヴィン・ダグラス🍌💨ズコーッ
PFFにてアルドリッチ『合衆国最後の日』。
スプリット・スクリーンで交差するテロリスト、大統領官邸、作戦本部の視線。ミサイル発射のサスペンスが凄い。バート・ランカスターはまぎれもなく“ヒーロー”であった。
shibamike

shibamikeの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

柴三毛「"工場跡(こうばあと)網戸リッチ"の映画?」

零細町工場の網戸メーカー「アミドスキー株式会社」が倒産した。
社長は夜逃げしてしまい、残された社員5人には退職金も何も支払われなかった。
元社員5人に残ったのは倒産した工場跡と売れ残った大量の網戸。人間の尊厳を激しく直視するハートフル・ヒューマンドラマが今、始まる…

みたいな映画かと思ったら、そうではなく、「"ロバート・アルドリッチ"の映画」であった。しかもタイトル「合衆国最後の日」だし。


骨太映画で、見応えたっぷり。時間を忘れさせる内容で、本編終了後、疲れがドッと来た。

1981年のアメリカ。元空軍の凄腕大佐デルがベトナム戦争の真相を世間に公表するため、強硬手段に出る。
「サイロ3」という核ミサイルが9発備えられている基地があるのであるが、デルは仲間二人を引き連れてこの基地を乗っ取る。文字で書くととても簡単そうに乗っ取った感じであるが、どっからどう考えても普通は不可能であらう。元空軍で超優秀な軍人だったデルだからできた(というか映画だし)。

基地を乗っ取ったデル達は政府と米軍に取引を求める。その要求は金銭の他にウルトラサプライズがあった。
「アメリカ政府はベトナム戦争で勝てないと分かりながらも、ソ連にタフであるところを見せるという"威信"のためだけに、ベトナム戦争に深入りし、大勢の犠牲を出した。」という事実を世間に公表しろ!と要求。
映画の中では、この内容を当時の大統領が認める議事録が残っており、この事実を知らなかった現大統領達は愕然。
実際のところは自分なんかが知る由もないけど、事実も案外そんな所なのかも知れない。

基地は乗っ取られるわ、ウルトラトップシークレットの公表を迫られるわ、で顔面真っ青のホワイトハウス。
「言われてみればそうか」と思ったのが、核ミサイルは落下地点が固定されており、発射操作する人が好き勝手に落下地点を選べないということ。現在は変わっているのかも知れないが、この映画では核ミサイルは発射操作をするだけのものであった。

基地に籠城するデル達を抹殺しようと、卑劣漢マッケンジー将軍(デルの元上司)のあの手この手もスリルたっぷりで手に汗握る。
あと一歩の所で成功だったマッケンジー将軍の「ゴールドアタック作戦」。ミニ原爆で頑丈な基地を吹っ飛ばすという笑ってしまうような野蛮作戦。爆弾の設置まで成功したのに、最後の最後で作業にあたった軍人が滑って転んでご破算、というドタバタ(マジだぜ!)。加藤茶があの役を演じていれば、呼吸困難になるほど笑えたであらうが、本作は超絶シリアスな雰囲気なので、加藤茶には辞退願う。

スクリーンを分割して、離れた場所の人物を同時に映すシーンが何度も登場するが、緊迫感を高める効果があって、ドキドキした(観るの大変だけど)。

マッケンジー将軍の卑劣なやり方にぶちギレたデルはとうとうミサイル発射の操作をする。発射には60秒くらい掛かるらしく、しかつめらしいミサイルがゆーっくりグググっと地面からせりだしてくる。
「あ、世界が崩壊する。」
と自分が呑気に思う中、ミサイル発射8秒前のギリギリで発射は中止され、世界は生き延びる。だから、我々は今生きている。

この映画の意外な所は「大統領が凄く真っ当」という点であろう。
そもそも大統領がどういう人なのかなんて自分が知るわけないのだが、本作に出てくる大統領はとても男気のあるナイスガイ。「そんな純粋でいいの?もっとしたたかな方が…」と観ているこっちが不安になるほど。
大統領はベトナム戦争の真相を知れば、怒りに拳を震わせて、「国民に公表すべきだ!」と唾を飛ばしまくる。最後の人質作戦も自分で堂々とやり遂げた(死ぬけど)。
「そんな奴おらんやろぉ~」
と心の大木こだまが黙っていなかった。
少なくともトランプ大統領はそういう行動しないであろう。
しかし、観ていてとても気持ちの清々しい大統領であった。もうちょっと痩せな。

基地に籠城するデルであるが、少年のように純粋(めっちゃオッサンなのに)。
「相手は約束を守るつもりがない!」
と急に激昂したかと思うと、ミサイルを発射しようとし、相棒のチンピラに「約束を守ってもらえない?そんな理由で世界を灰にするのはやめな。」と大人の対応をされる。
序盤~中盤と圧倒的行動力で状況を支配してきたデルであるが、終盤に差し掛かり、交渉が膠着状態になると、優秀ぶりが影を潜めた。その代わりに相棒のチンピラの方が堂々としだし面白かった。

さて、問題のラスト。デル達は国外逃亡するために大統領を人質として要求する。「大統領を人質!これは面白い!」と興奮せずにいられなかったが、実際に大統領が人質となり、むざむざ死んでいくのを目の当たりにすると、「何だかなぁ…」と心の阿藤快が声を出さずにいられなかった。
デルとチンピラの二人が大統領に密着して歩いている所を米軍の狙撃兵が一斉に狙撃するのだが、大統領が死ぬこと前提の作戦である。狙撃兵が放つ銃弾はデルとチンピラを蜂の巣にするが、大統領もしっかり蜂の巣にしていた。
映画の見栄え的には良いのかも知れないけど、荒唐無稽感もある気がした。医者を用意してなかったのも気になった。

とは言え、見応え充分で面白い映画でした。
邦題「合衆国最後の日」。
国民に真実を伝え、開かれた政府として生まれ変わり、"これまでの"合衆国最後の日なのか、それともこれまでと同様に政府は国民に真実を隠し続け、生まれ変わるチャンスを逸失し、"救いようのない"合衆国は死んだも同然という最後の日なのか。
映画では描いてくれなかった。
あの時代の映画作りの良さがスクリーンいっぱいに出ていて、その雰囲気だけでもとても良かった。

札幌映画サークルという団体主催のイベントで観たのだが、札幌プラザ2.5という映画館の綺麗さや大きなスクリーンは素直に感動した。

アクション映画だと思って観ていたので多少中だるみした感はぬぐえないが、パートランカスターを始めさまざまな役柄の人間的な焦燥が描かれていて良かった。なんだか正直者が作った映画という感じがした。

脇役だと思っていた人間が主役を食っていく様がまた良い。

ストーリーは単純だった。しかしいくつかドキッとさせられる場面が配置され長い尺にもかかわらず最後まで興味を持ちながらみることができた。

画面分割が多用されていた。画面分割というとキャリーとか殺しのドレス、コマンドーなどを思い出す。でもそれらの映画より本作の画面割りは成功しているように感じた。緊迫している場面でそれを増す効果に成功していた。

ラストがもうぴっくりで。なんていうのか、サスペンス映画のどんでん返しとは全然違う感じで。ストーリーそのものに驚かされた。まさかあんな感じで終わるとは。

すごい面白い映画だとは思わない。でもあの時代の映画作りに思いをはせながら過ごす146分半は決して損しない時間だったと思う。
dude

dudeの感想・評価

4.3
実直なスプリットスクリーン映画としての最高の顔映画。核ミサイルが地上に出てくる場面の禍々しさ、ラストの空撮の荒涼とした広さ...。ほんとに二時間半もあったか?
すっごい。どの場面にもサスペンスを盛り込んでくる。画面分割は途中から飽きてきたけど。空撮でかかるビリー・プレストンに泣ける。
横にしただけで割れてトラップが発動する容器に入ったサリンを、普通に床に置くなよ!(笑)

今作は子供の頃予告を見てずっと見たいと思ってた作品です。
でもそんな事すっかり忘れてたんですが、TUTAYAで違う作品探しててたまたま見つけました。

核ミサイル施設を乗っ取ったテロリストの話し。
この監督の手法なのか、今作だけの演出なのか、やたらと画面を分割して見せるシーンがあります。
例えば電話で双方を別々に写すとか。
で設定からして予想つく通り核ミサイルを発射するか、否か、ってのが最大のクライマックスなんだけど、そこでも画面分割の演出がなされ、テロリスト、特殊部隊、作戦司令官、大統領のギリギリの駆け引きは手に汗握りました!
ただ、古い作品なので展開が雑と言うか設定が甘いと言うか、核ミサイル施設なのにセキュリティ甘すぎて、たった4人のテロリストに簡単に乗っ取られてるし、そんな重要な施設に監視カメラが2台しか無いし、テロリスト制圧に来た特殊部隊が施設内で平気で破壊力の強い爆弾使おうとしてるし(笑)
そもそも対テロ用にミサイル制御装置に爆弾仕掛けられてるけど、核ミサイルの近くで爆弾使うとかバカなんでしょうか?(笑)
しかもクライマックスの核ミサイル発射するかの駆け引きがストーリーの中盤なんです!(笑)
その後はどう解決するか政府があーでも無い、こーでも無い、と延々と会議してるだけ。
そこでの結論もかなり酷くて、全責任を大統領に押し付けて事実を隠蔽しようとするもの。
テロは犯罪だけど、テロリストが気の毒になるレベルでした。
あとジェリー・ゴールドスミスが音楽を担当しているのですが、これが耳障りなほど色々なシーンにBGMが使われてます。
子供の頃見た予告編は凄く面白そうだったのに、なんだか残念な出来でした(笑)

完全オフ日だったのですが、朝から出かけたのは夕食の弁当を買いにコンビニに行っただけ(笑)
DVD2本とアマプラで1本映画見ただけで、後はごろごろして無駄に1日過ごしてしまいました(笑)