カントク

らのカントクのレビュー・感想・評価

(2014年製作の映画)
1.6
加弥乃さん目当てで鑑賞。

序盤、加弥乃さん演じる女の子が見知らぬ男に拉致される。この後の車内の会話場面、会話のキャッチボールが意外に出来ているが、物凄く違和感が残った。

これははたしてアドリブなのか、それとも監督の実体験を下敷きにしてあるだけあって、当時の出来事を再現(演出)しているのだろうか?

こんな場面に遭遇したら、取り乱すか、も抜け殻になると思いますが、彼女は物凄く落ち着いて「ごめんなさい、ありがとうございます」と敬語で相手をし、挙句の果てには「趣味は何ですか?」と野心的な質問をする。

「仲良くなりたいけど、勇気が出せなくてとりあえず当たり障りのない質問を投げかける時に使うテンプレだろ!」と突っ込みを入れたくなるくらい、この場面いろいろ違和感を覚えました。

その後に被害者が2人続出。

何だろう...、素人がテーマ先行で脚本を書き、
それをプロのスタッフキャストがイエスノー言わず、機械的に撮った映画に見えてしまう。とにかく我が強く、演出にクセがあるのだ。


特に予告で「精神世界」とうたっている謎な場面。
森林✖️意味不明なフクロウ人間✖️自傷&グロ行為

これらの場面が唐突に移行されるが、
その前兆に流れるバックミュージックがこれまたクセが強い事、強い事!

無駄に大音量で流されるので(鑑賞中4回音量さげました)と、悲壮感漂うコーラスを使ってゴリ押しで物語を語る演出に、見ている側はどういう顔で物語を見守ればいいのだろうか。

更にこの場面、入ったら最後、無茶苦茶長いのだ。後半は曲が聞こえただけで笑ってしまった。なお本編時間は70分、とても長く感じたことは言うまでもない。


追伸:リアリティを度外視して、実際にこのような事件が起きているということを知ることが出来た点、そしてとても印象に残ったので、カルト作に認定したいと思う。
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