じんやちゃん

風に立つライオンのじんやちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

風に立つライオン(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

・感想
Q.さて今回の大沢たかおさんはタイムスリップするでしょうか?しないでしょうか?
いや現地の方か分かんないけどみんな演技うんまあ!

・考察etc...
作品の内容としては安全が保証されていない紛争地域のアフリカ(ケニア)に日本人医師の主人公が赴任し心身ともに治療が必要な子供達を医療で懸命に助けていく人間物語です。
登場人物それぞれが自分の人生を見つめていく中で、主人公はケニアの人達を助け続けていくという人生を選んでいました。正直多くの人間が選択できる道ではない中でも、主人公の純粋に助けたい想いそのものがその行動になっていると思うと本当に頭が下がる想いでした。
現在至る所で紛争が起きていますが、今一度考えて欲しいと強く思います。どれだけの悲しみと憎しみを生んでしまうのかという事。そしてその傷は永遠と続いてしまう事。これからは人と人とが支え合って助け合う方向について日本人の我々も当事者意識を持って考えて行動しなくてはならないと感じました。
また鑑賞後には、さだまさしさんの実体験に基づく楽曲に感銘と着想を受けた大沢たかおさんが映像として残したいという想いで制作されたという話を見かけました。さらにこの作品によって風に立つライオン基金が創設されたそうです。このエピソードだけでも熱量が伝わってきました。
しばしばお医者様に罹っている身としても有り難みが再確認出来る作品でした。