原ペコ

風に立つライオンの原ペコのネタバレレビュー・内容・結末

風に立つライオン(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

一列に手をつないで、並んで歩く子どもたち。
最初はよくわからなかったけど
そうか、地雷原を歩かされていたのかと
主人公がいる病院に搬入されてくる子どもたちへの説明でやっと気付きました。

終盤、彼は人を治すことに病的なほど使命感を感じていたからこそ
好奇心は猫をも殺すではないけれど、だから制止されても出かけて行ったんだろうな。
きっとドライバーの彼は、強く止めなかったことを生涯悔やみ続けているはずだから、そうやって、人に傷を負わすような行動はしてはいけないとも思いました。

手や足をなくしたり不自由になって将来への不安を感じたり
銃を持ったことへの強い罪悪感と後悔は
あんな小さな子どもが感じる感情であってはいけないし(もちろん大人も)
少年兵をはじめ、治して戦場に送り出してまたケガをして、のやるせない現状含め
しっかりと知るために良い映画だと感じます。

そもそもなぜかの地で戦争が起こり、少年兵がなぜこんなにも作り出されてしまっているのか。
そういったことは映画内では語られないので、私たち大人はしっかりと勉強して知らなければいけないですね。
原ペコ

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