こいももか

風に立つライオンのこいももかのレビュー・感想・評価

風に立つライオン(2015年製作の映画)
4.1
風に立つライオン
家族でさだまさしさんの曲が好きで、2015公開時に映画館で観ました。
小説化と映画化を熱望した大沢たかおさんが主演の映画だそう。

志が違うために医学部の同級生と愛し合っていながらもそれぞれ医師として歩んだ航一郎と貴子。

航一郎はアフリカで地雷やゲリラ攻撃、戦地で傷ついた人々を治療する道を選び、そこで看護師として働き孤児院を設立するワカコたちと、子供たちや仲間に慕われながら医師を続け、心を開いた生活からかけがえのない絆が育まれていく。

子供達とのやりとり、がんばれ!と大地に向かって叫ぶ航一郎、たくさんの胸打たれ考えさせられる言葉があった。「がんばれは誰かに言う言葉じゃない、自分に言ってるんだ。」「願えば道はある」「お前は9人の人を殺した。ならば、10人を救うんだ。未来はそのためにある」「悪魔の匂いがする。今日は先祖の霊や神様が行くなと言っている」「お願いだからしあわせになってください」少し台詞が正確ではないかもしれません。すみません。
散りばめられた言葉が心に響きます。また、大事な人の言葉や、祖先のお告げ、ざわざわと感じることにも耳を傾けるべきだと思います。
石橋蓮司さんの演技もよかったです。
ントゥングや、アフリカの子供たちも。
大沢たかおさんだからこそできた映画なんですね。静かに紡がれる演技の中に強い情熱を感じました。
英語の混ぜ方が自然でよかったです。

立ち止まってしまいそうになるとき、度々観たくなる映画です。
映画化してくださり、今Amazonプライムでも観られて嬉しい。
ありがとうございます。