ごま

あんのごまのネタバレレビュー・内容・結末

あん(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

メモ

樹木希林。樹木希林。ああ樹木希林。
樹木希林が生きてる間に私も生きれて、樹木希林を知れてよかった。
この作品に限らず彼女の出演映画を観るたびに思う。

一歩間違えたら単純なハンセン病のドキュメンタリーになってて映画としては微妙だったんじゃないかと思うけど、
樹木希林がすべてを良くしてくれたと思う。
樹木希林の台詞、
すべては言葉を持っている、や
この世のものを見て聞くために生まれてきた、何にもなれなくても生きる意味がある
こういった言葉たちに、人生を楽しむ方法はいくらでもあると気づかされる。
他者がいる限り、お金とか人の目とか、そういう楽しみ方ももちろん大事だと思う。
だけどそういうものに疲れて、他者についていけなくなったら楽しみ方を考え直せばいいだけ。どうにでもなる。

劇中のハンセン病患者の世界の見方、人生の楽しみ方は、苦悩の末の悟りのようなものかもしれないが、生きる上でとても大事なことに気づかせてくれる。

永瀬正敏も市原悦子もとてもよかった。
ごま

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