り

怒りのりのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
5.0
圧巻。始まりから終わりまで、ずっとずっと映画に没頭してた。ずっと苦しかった。

「なぜ人を信頼出来るのか」って人間関係の真髄な気がする。言語化して相手のことを信頼出来る理由を話そうと思ったら、漠然的になることが多くて、酷く曖昧なものなのに、いざその相手に裏切られると、裏切られたって事実は強く自分に残って悲しみとか怒りとか色んなものが湧き出してくるのが不思議で仕方ない。釣り合わないよね、怖いくらいに。
それでも、その人と過ごした時間だとか言われて嬉しかった言葉だとか、そんなものとその人を自分の中で重ね合わせて、その人の人物像を形成してしまう。結局、その人の人物像とかイメージは上辺だけしか分からないのに、なんでこれ程にもそのイメージが人と人との信頼とか嫌悪だとか絆だとか生み出して、感情を揺さぶってくるんやろうなあ。
いくつになっても、人間関係は難しいままな気がする。

宮崎あおい可愛い綺麗素敵。
り